応用ルール紹介:熟語トランプ用『熟ごいた』
漢字の組み合わせで熟語作りゲームを楽しむ『熟語トランプ』。作者さん認定の、説明書には載っていない新しい応用ルール「熟ごいた」をご紹介します。

◎熟ごいた(2~6人用)
奥能登の伝統ゲーム『ごいた(Wikipedia:ごいた)』の熟語版です。
単漢字での「攻め」と、熟語での「受け」を繰り返しながら、最も早く手札をなくすことを目指します。
遊び方の基本はほとんど『ごいた』と同じですが、『熟ごいた』はペア戦ではなく個人戦であるため、2~3人でのプレイも可能です。
■準備■
カードをよく混ぜてから、各自に8枚ずつ配ります。残りのカードは使用しません。
もし少人数で遊ぶ場合は、10枚ずつ配ってもよいでしょう。
■遊び方■
最初の番の人から、まず、手札の中から1枚のカードを選び、それを裏向きに伏せた状態で自分の前に出します。
そして次に、その伏せカードのすぐ下に、手札から1枚選んだ漢字カードを、表向きにして出します。これが次の番の人への「この漢字で熟語を作ってみろ」という意味の攻撃用の漢字となります。
次は右隣りの人の番です。
右隣りの人は、攻撃用として今出された漢字と熟語になる組み合せの漢字を手札から探し(前後は問いません)、もし出せれば、相手の漢字攻撃を受けることができます。
たとえば、攻撃用の漢字カードが「風」である場合には、「和」や「流」などを出し、「和風」や「風流」として受けることができます。
受けることが出来ない場合や、カードを出したくない場合は「パス」を宣言し、さらに右隣りの人の番になります。
自分の番で相手の漢字攻撃を受けることができた人は、その「受けカード」のすぐ下にカードを1枚出し、また次の番の人に対する攻撃用の漢字として提示します。
同じように、次の番の人はその新たな攻撃用漢字に対して熟語で受けるか、「パス」を宣言します。
もし、「パス」が繰り返されていき、結果、攻撃カードを出した本人の番になったときは、手札から1枚を自由に捨てられるチャンスです。ゲーム開始時と同様、手札の中から1枚のカードを選び、それを裏向きに伏せた状態で自分の前に出します。そして、さらに続けて新たな攻撃用カードを1枚選び、そのすぐ下に表向きにして出します。
各カードは重ならないようにして、自分の前に上下2段、左から右の順に出していきます。「伏せカード」や「受 けカード」は常に上段、そのあとに続けて出す「攻撃用カード」は常に下段に出します。
■ゲームの終了■
漢字攻撃による「攻め」や、熟語による「受け」、または「パス」を繰り返しながら、先に手札をなくした人が勝ちとなり、1回戦が終了します。
勝者は最後に出した上がりカードの漢字の下に書かれている数を、その回の勝利ポイントとして得ます。
ただし、最後の回に出した2枚のカードで「安心」や「大物」など、前後が保たれたままで熟語になっていたら、ボーナスとして、その2枚のカードの数の合計をポイントとして得ることができます。
最後に熟語で上がれるよう、それまでの「攻め」や「受け」で手札をうまくやりくりしましょう。
数回戦を行ない、あらかじめ決めておいた点数(10点くらいがいいでしょう)にいちばん早く到達した人が優勝です。
なお、ゲーム中に熟語の判定でもめた場合は、初級編・上級編それぞれのカードに付属している「熟語リスト(各300例)」か辞書で判断すると良いでしょう。
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