ゲーム紹介:テーベ (テーベの東) / Jenseits von Theben

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すごろくや

考古学の知識を蓄えて遺跡を発掘
テーベ(テーベの東) / Jenseits von Theben
メーカー: Queen Games (クイーン, ドイツ), 発行年: 2007年 (原型は2004年)
国内版発売元: アークライト, 国内版発行年: 2013年
作者: Peter Prinz (ペーター・プリンツ)
10才~大人, 2~4人用, 所要90分, ルール難度:★★☆ (2.5)

ドイツ 2007年
ゲーム大賞 (Spiel des Jahres)
最終候補 (Nominiert)

テーベ (日本語版):箱

『テーベ』は、各自、考古学者となってヨーロッパの各地で考古学の知識を修得し、その知識を活かして、エジプトやクレタ、メソポタミアなどの古代遺跡で、歴史的価値の高い工芸品を発掘・収集するゲームです。
“テーベ”とは、遺跡が世界遺産にも登録されていて、考古学的にも非常に価値が高い古代エジプトの都市の名前です。Wikipedia:テーベ

テーベ (日本語版):展示用写真

テーベの東:移動 各自、ゲームボード上でコマを進めて、ヨーロッパや中東・北アフリカを飛び回ります。

テーベの東:時間を消費 このゲームでは、このような移動や知識の修得、発掘など、さまざまな行動に対して“1週間単位の時間”を消費することで成果を上げていきます。
例えば、大きな移動や知識の修得には、その分だけ時間を消費することになります。

テーベの東:知識の修得 ヨーロッパの各都市では、遺跡発掘に必要な、考古学の知識を得られます。
公開されているカードに記された都市に出向き、修得に必要な時間をかけて知識カードを獲得していきます。

テーベの東:遺跡へ出向く 知識をある程度蓄えたら、古代遺跡に向かい、その知識を活かして発掘を行ないます。

テーベの東:計器で見積もり くるくる回る計器を使い、現在の知識量に応じて発掘できる数を見積もります。

テーベの東:知識量と発掘数 修得した知識量が多いほど、短い期間でたくさんの発掘を行なうことができるのです。

テーベの東:袋を手探り 何週間かけていくつ発掘するかを決めたら、いよいよ発掘です。 古代遺跡の袋を取り、中から出土品タイルを手探りで取り出します。

テーベの東:出土品 取り出された中で、歴史的価値の高い工芸品は獲得し、その価値に応じて得点となります。
しかし、袋に半分くらい混ざっている ただの土塊(つちくれ)には何の価値もありません。しかも、取り出した土塊は袋に戻すので、袋の中はどんどん土塊で薄まっていきます。

テーベの東:いろいろなカード この他、様々なカードが発掘や得点の手助けをします。

  • 知識を補う“助手”
  • 1度だけ知識を補う“住民の噂”
  • 少し多く発掘できる“スコップ”
  • 好きな場所に飛べる“飛行船”
  • 収集した発掘品で“展示会”を開いて得点
  • 文明都市で“学会発表”して堅実に得点
  • などなど…

こうしてゲームを続けていき、決められた2~3年間(104~156週間)が経過したらゲーム終了、もっとも得点が多い人が勝者となります。

ここがオススメ: 紀元前の遺跡発掘による考古学ロマンが詰め込まれた素晴らしいゲームです! 勝ち負けに関係なく、常に夢を抱いて楽しく遊べます。ルールの量はそこそこありますが、どのルールもテーマ性とぴったり合致しているので解りやすいです。
2人で遊んでも遜色なく楽しむことができますので、2人用としてもたいへんお薦めです。

2012年版の円盤止め具仕様日本語版を含む、2012年後半以降の版に入っている円盤の止め具の仕様が変わり、2つのペグをどうはめても2枚の円盤がゆるゆるになってしまいます。気になる場合には厚紙などにパンチ穴を開けて挟むと良いでしょう。

カード表記訂正シール付 日本語版には、カード「伝説と伝承」「自動車」の週コスト表記に誤りがあります。どちらも1です。すごろくやでは、見栄えが変わらないように、貼って対応するための訂正シールをお付けしています。
これまで通信販売でご購入いただいた方には郵送します。店頭で買われた方は、レシートか購入日時を提示いただき、店頭または郵送にてお渡しします。

店内でサンプルをご覧いただけます。

[ボタン:これを取り扱いリストで確認/購入]

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すごろくや
投稿者:すごろくや

コメント 6

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鬚親父  

パレスチナの「死海文書(最高の7点)」がどうしても取りたくて
知識を最高まで貯めて、何度も発掘するけど、どうしても発掘できない。
その内、知識3の相方がひょいと一発で発掘・・・
人生そんなもんさ、と教えてくれるなかなか哲学的なゲームです。
上記の通り少しルールは多いですがゲーム初心者でも楽しめました。

2007/09/12 (Wed) 08:54 | EDIT | REPLY |   
海長とオビ湾  

努力が実ったり実らなかったり、妙にリアルなところが魅力のゲームだと思いました。
時間マーカーや移動方法が特殊なので、皆でやったときは説明にちょっと時間がかかりました。
私も自動車の意義を問われて。。。。う~~む。
遺跡とか発掘品に興味があるとより楽しいですね!



2007/10/08 (Mon) 23:46 | EDIT | REPLY |   
Jun  

2007年のゲームの中では最も気に入っています。初心者でも楽しめます。
発掘品の一覧説明文が付属でついてますが、これを読みながらプレーできる
とまた楽しいかも。

2007/11/02 (Fri) 11:36 | EDIT | REPLY |   
-  

アークライトの日本語版テーベですが、同梱されたサマリーシートと比較すると、自動車と住民の噂に記載された時間にエラッタがあるように思います。
すごろくやさんの原版テーベのカード画像と比較しても違うようなので、やっぱり日本語版が間違っているようですね。

2014/02/20 (Thu) 12:22 | EDIT | REPLY |   
すごろくや店主  

日本語版『テーベ』の「噂」と「車」カードの時間コスト表記が、オリジナルのドイツ語版のものと異なるのではないか? サマリーシートの例を見るとオリジナル版のコスト表記になっているのにも拘らず、ということですね。
たしかにそのようで、少し余計に時間を使わせるようになっていました。
問い合わせてみます。

2014/02/20 (Thu) 20:51 | EDIT | REPLY |   
すごろくや店主  
誤記だと判明しました

お待たせしました。
ドイツのメーカーからの返答がなく、日本の販売元→ゲームデザイナー経由で誤りだと判明しました。
「噂」と「車」のどちらも、週コストは、元のドイツ語版と同じく1が正しいです。

誤記注意書きと訂正シールを用意します。

2014/04/03 (Thu) 12:51 | EDIT | REPLY |   

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