ゲーム紹介:パイラッツ / Piratz

めくる止め時図りお宝毎の数競う
パイラッツ
/ Piratz
メーカー: Igel Spiele (イゲルシュピーレ, ドイツ), 発行年: 2021年
作者: Oliver Igelhaut (オリバー・イゲルハオト、代表作: 『オラのお宝』など)
7歳〜, 2〜4人用, 所要 15分, ルール難度: ★☆ (1.5)

『パイラッツ』は、カードめくりで次々に場に並ぶ様々なお宝のカードから、各自、頃合いを見計って1種類だけを指定して獲得、を繰り返してお宝の種類ごとに獲得数を競うゲームです。

全員、冒険者として貴重なお宝を我が物にしたいと企んでいます。
1人ずつ代わりばんこに、山札から1枚めくっては場に並べて、もし望むなら〈お宝獲得〉を行なっていきます。
お宝獲得では、貝殻や指輪、コインや黒真珠といった様々なお宝のうちから1種類を選んで、それが1つでも描かれたカードを全ていっぺんに獲得できるので、できる限りたくさんのお宝を一度に獲得できるように、みんなでカードをめくりあって場のカード並びを育てていきますが…、

全員がなるべくたくさんのお宝が欲しいと目論んでいるため、虎視眈々と狙っていたカードが直前の人にとられてしまうことも。これによってたくさんのお宝を獲得する夢が潰えるばかりか、確保したかったお宝種が場から無くなってしまったりします。
ライバルにいいとこどりをされないギリギリの引き際を見極めましょう。
また、注意すべきは隣人の動向だけではありません。
カードをめくったときに、ネズミが2匹揃ってしまうと〈ネズミ警報〉が発令されて、めくった人はお宝獲得の権利を失ってしまうのです。

こうしてゲームを続けていき、山札が全て無くなったらゲーム終了です。
全員の獲得した全てのお宝カードを見比べて、それぞれの種類ごとに獲得したカード上に描かれた個数が一番多かった人がそのお宝種の一番大きい得点を、2番目に多かった人は残った得点がもらえます。

果たして、一番賢くお宝を集められたのは誰でしょうか?
お互いの様子を伺いながらお宝の獲得タイミングを図ったり、ライバルの口車にのせられてついつい欲張りすぎてネズミを引いてしまったりするのが楽しいゲームです。
一度獲得したお宝カードの内容は自分を含め誰も再確認ができないので、たしか指輪はたくさん持っていたはず…とおぼろげな記憶を頼りにお宝の奪い合いを繰り広げた結果、記憶違いで得点チャンスを逃すようなアクシデントが起こったり、最後まで逆転劇が起こりうるのもポイントです。
少しじっくり考えつつも手軽に楽しめる子どもから大人まで幅広い年齢層向けとしておすすめです。