ゲーム紹介:プラハ 王国の首都 / Praga Caput Regni

建築で王国首都発展の貢献度競う
プラハ 王国の首都
/ Praga Caput Regni
メーカー: Delicious Games (チェコ), 発行年: 2020年
作者: Vladimír Suchý
12歳以上, 1〜4人, 所要分:120分, ルール難度:★★(2)

『プラハ 王国の首都』は、中世プラハの裕福な市民として、王の好意を獲得すべく、殖産や建設といったさまざまな「アクション」の選択を重ねて都市の発展に貢献しつつ、複数の得点源からより効率的に得点するための道筋を探るゲームです。

各自、神聖ローマ帝国を支配するカール4世の監督のもと、中世プラハの裕福な市民として、金鉱や石切り場の運営で財産を殖やし、その財産で建物や市壁を建設したり、「王の道」「飢餓の壁」「ヴィート大聖堂」といった歴史的な建造物の建築にも貢献していきます。
自分の手番では、「金鉱の運営」や「建物の建設」といった2種類のアクションが記されたアクションタイルを選択し、そのうちの1つを実行していきます。
このアクションタイルは、他の誰かが直近に実行していると「追加コスト」が必要になりますが、逆に、しばらく誰も実行していないアクションには「ボーナス」が付くので、アクションの内容だけではなくタイミングを見計らうことが重要です。

また、アクションの内容は最初こそ全員共通ですが、「改良」によって独自のボーナスが付与されていきます。
建築時の追加得点や、資源の獲得量を増加させるような自分だけのボーナスをうまく活用することが勝利への鍵となるでしょう。

建物、城壁、城、大聖堂、王の道といった様々な箇所に得点を得るチャンスが散りばめられています。そして、それぞれの要素が独立しているのではなく、相互に影響を及ぼし合っているのもポイントです。
建物を建設することで得られるボーナスは、城壁の整備を進めなければ得点にならない、といったように、どれか一つだけではうまく立ち回ることができません。
それぞれの要素がどのように影響を及ぼし合うのかを見定めて、手元の資源や残りの手番をいかに効率的に運用することができるかが求められます。
それぞれの得点につながる要素の特性を理解し、様々な選択肢の中からより効率の良い筋道を見つける考えがいが魅力のゲームです。ライバルの動向を伺いつつ、柔軟に方針を変更するような臨機応変さも求められます。
一つ一つの選択肢が、十分に勝利の可能性を秘めているので、遊ぶたびにいろいろな戦略を試してみるのもおすすめです。
じっくり遊ぶ大人向けとしておすすめのゲームです。
店内でサンプルをご覧いただけます。
- 関連記事
-
- ゲーム紹介:バンディダ / Bandida (2021/08/29)
- ゲーム紹介:トーピードダイス / Torpedo Dice (2021/07/11)
- ゲーム紹介:プラハ 王国の首都 / Praga Caput Regni (2021/06/28)
- ゲーム紹介:クイズ五七五 (2021/06/28)
- ゲーム紹介:ミスティ / Misty (2021/05/31)