ゲーム紹介:ミスティ / Misty

移動消滅を鑑み絵札を縦横に配置
ミスティ
/ Misty
メーカー: Helvetiq (スイス), 発行年: 2019年
作者: Florian Fay(フロリアン フェ)
6歳以上, 2〜4人, 所要分:20分, ルール難度:★☆(1.5)

『ミスティ』は、各自の手元で3×4のマス目上にカードを並べるあたり、並べ終わったときにカードごとの絵に応じた移動での〈重なり減点〉を抑えるべく、移動方向の組み合わせを考えて配置していくゲームです。

物語
ある薄暗い、嵐の午後のこと。
あなたが、結露で曇った窓ガラスに指で落書きをしていると、なんとその落書きが次々に動き出しました。トラックは走り出し、ロケットは急上昇、葉っぱははらはらと落ちて行きます。おや?お花が大好物の怪物も動き出してしまったようです!
動き出した落書きを上手に組み合わせて、お花やにこにこ顔の絵をうまく守り抜きましょう!
ゲーム内容
ゲームは前半と後半に分けて行ないます。前半では手元で格子状にカード12枚を並べ、後半ではカードごとに絵の効能で移動が発生し、その結果状態での得点を競います。
前半でカードを並べ終わったとして、後半から見てみましょう。

マス目状に並んだカードのうち、上下左右方向の矢印が書かれたカードを、その矢印の方向に隣へと動かして重ねます。

矢印カードが何枚かある場合には、どれから動かすかの順番は選べますが、必ず全てを動かさなくてはなりません。
動かしたカードが別のカードの上に重なると、その束はあとでまとめて捨てられ、得点無効の対象となってしまいます。
実際にカードを動かして、残ったものの枚数や並びに応じて得点を計算してみると…

このようになりました。
全員の得点集計を比べ、最多の人が+1勝利点を得ます。
…という後半を踏まえた「前半」
このような後半の結果を予測して、前半では、なるべく得点が減らないように〈手札から1枚カードを選んで、手元に3x4のマス目内に収まるように配置〉と〈全員で自分の手札の残りすべてを隣の人に渡す〉を繰り返していきます。
こうして前半→後半からなるラウンドを何回か繰り返し、先に2回目の勝利点を上げた人が勝ちです。
自分が欲しいカードを確保しつつ、相手に良いカードが取られないように妨害したりしながら、先々のカード並びとそれぞれの動きをパズルのように考えるのが悩ましくて楽しいゲームです。よく考えて計画を立てていたつもりでも、手札として回されているすべてのカードの動きを把握するのは難しいので、最後に回ってきたカードで計画が崩れてしまったりすることもあり、一筋縄ではいきません。
短時間でじっくり楽しめる、小学校中学年から大人向けとしておすすめです。
店内でサンプルをご覧いただけます。