ゲーム紹介:世界の七不思議(第二版) / 7 Wonders

0 Comments
すごろくや
世界の七不思議(第二版):サムネイル

全員で札を巡らせ文明建築を発展
世界の七不思議 / 7 Wonders
メーカー: Repos Production(レポズ, フランス), 発売年: 2020年(初版年:2010年)
作者: Antoine Bauza (アントワン・ボーザ, 代表作: 『世界の七不思議』『ゴーストストーリー』)
12才~大人, 2~7人用, 所要30分, ルール難度:★★☆(2.5)

ドイツ 2011年
エキスパートゲーム大賞 (Kennerspiel des Jahres)
大賞受賞
世界の七不思議(第二版):箱

『世界の七不思議』は、驚異の古代建造物「世界の七不思議」の建築をテーマに、自国の文明を多様な方向性の中で効率良く発展させるべく、毎回、手札をまるごと隣に渡す前提で、使用する1枚のカード選びに悩むゲームです。

世界の七不思議(第二版):展示画像

各自、「ギザのピラミッド」「ロードスの巨人像」「バビロンの空中庭園」など、今ではそのほとんどが失われてしまった驚異の古代建造物「世界の七不思議」を建造した各文明国のどれかを担当します。

全員ほぼ同時に、手札から「工房」「寺院」「練兵場」など、建造物のカードを1枚ずつ選んで自分の手元に置くことで、生産力、軍事力、経済力、科学力、文化度、偉業の達成度など、さまざまな得点評価要素を構築していきます。

世界の七不思議(第二版):個人ボード

この、手札からカードを選んで建築、を行なうにあたり、以下の3つの要素が頭を悩ませます。

1. カードを選んで建築するにあたり、カードごとに記載されたコストが必要です。
コストの対象として、木材や石材などの原材料、織物やパピルスなどの加工品などがあります。 これらを、必要な分だけ自国の生産型建造物から供給できれば建築できますが、もし不足している場合には「お金を支払って両隣からもらう」こともできます。
これにより、自国の生産能力と両隣の生産能力を把握しておき、効率のよい生産体制を築いていくことが重要になりますが、一方で、お金をライバルに与えることのリスクも考えなければなりません。

世界の七不思議(第二版):カード

2. 毎回、1枚選んだら残りの手札を隣に回さなければなりません。
自国に必要なものは何か、また、ライバルに渡してはならない有益なカードは何か、優先度を考えて今回の1枚を選ばなければなりません。

3. 建築物の成長を見越して方針を立てる必要があります。
手札のカードは、文明発展の数百年間を3世代に分け、段階的に配られます。 これにより、世代を経るごとに、前世代の建築物が“写字室”→“図書館”→“大学”と成長することがあります。 これを見越して、どういう路線で自国を成長させるのかの方針を立ててカードを選ぶ必要もあるのです。

こうして、全員いっせいに〈1枚を選んで建築〉→〈残りの手札を隣に回す〉を繰り返していき、手札がなくなったら新世代のカードをまた手札として…、と繰り返していき、全3世代分が終了したらゲーム終了。各自、生産力、軍事力、経済力、科学力、文化度、偉業の達成度など、自国の得点要素を集計し、最高得点の人が勝ちです。

ここがオススメ: ライバルと被らない方向性を見出し、建築物同士のコンビネーションをうまく働かせるための取捨選択が悩ましい、大人がじっくり遊ぶのにお勧めのゲームです。
ほぼ同時に進行するため、何人で遊んでも所要時間はそれほど変わりません。慣れてくると1ゲーム30分くらいで終えることができます。
よく、七不思議の驚異建造物を造るゲームだと勘違いされやすいですが、驚異建造物ですら多様な得点要素のひとつでしかないという幅の広さが特徴です。

初版との違い:

第二版では、アートワークが一新され、一部のカードの入れ替えや効果の変更があります。 ルールに変更点はありませんが、旧版や旧版の各種拡張セットと混ぜてのプレイは想定されていません。

店内でサンプルをご覧いただけます。

[ボタン:これを取り扱いリストで確認/購入]
関連記事
すごろくや
投稿者:すごろくや

コメント 0

まだコメントはありません。

コメントの記入