ゲーム紹介:フォトフィッシュ / Foto Fish

盤面で指定の魚を探し小窓で撮影
フォトフィッシュ
/ Foto Fish
メーカー: LOGIS (ロジス, リトアニア), 発行年: 2020年
作者: Michael Kallauch (ミヒャエル・カロー)
6才~大人, 2~4人用, 所要15分, ルール難度:★☆(1.5)
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ドイツ 2020年 キッズゲーム大賞 (Kinderspiel des Jahres) 最終候補 (Nominiert) |

『フォトフィッシュ』は、毎回サイコロで指示される魚2匹を、各自、自分の水槽ボードの上で、カメラフレームの小窓を動かしながら探すゲームです。

各自の手元の水槽ボードとカメラフレームの小窓を使って、全員でいっせいに行なう魚探しをくり返していきます。
毎回、色サイコロ2個が振られることで、〈今回探す魚2匹の色の組み合わせ〉が指示されます。 全員いっせいにボードの上で小窓を動かし、指示された魚の組み合わせどおりにカメラに収められそうなマスを急いで探しましょう。

見つけられた人から、大きな声で「カシャッ!」と、正しく写せたことを宣言していきます。 うまく見つけられていなさそうな人には、応援したり、手助けが必要そうな人にはちょっぴりヒントを教えてあげたりしましょう。
全員が撮り終えたら〈ごほうびタイム〉です。 自分の手元の、頭と尻尾タイルで挟まれた部分に、追加の胴体をもらえます。 最初に正しく写せた1人には長い体タイル。その他の人には短い体タイルです。

こうしてゲームを続けていき、誰かの手元の魚が一定の長さに達したらゲームは終了。 各自の魚の長さを比べてみて、いちばん大きくできた人が勝ちです。
難易度調整用として、より難しいボード裏面や、より大きな「縦に使うこともありうる」カメラフレームもあります。

大人のように年齢が高まるほど、ボード全体を見渡して探せてしまいますが、小さな子ほど、大きな視野で俯瞰して物事を捉えることができません。 「小窓」という狭い視野に限定した道具を動かしながら、その範囲にあるものを探すことで、「未知の範囲から探しものをしている」楽しさが味わえるゲームです。 また、その楽しい探索を経て、徐々に「枠の外を見る」ことを促しているのも見事です。
スピード勝負のゲームではありますが、使うボードの面や、小窓の大小を使い分けることで、人によって異なる難易度で楽しめます。
また、どんなに正解にたどり着くのがゆっくりでも、全員が正解するまでみんなで待ったり、ゆっくりだった人も必ずごほうびがもらえる、など、「置いてけぼり」を抑えられるのもポイントです。
気軽に子供と一緒に遊ぶゲームとしてかなりおすすめです。
店内でサンプルをご覧いただけます。