ゲーム紹介:レヴィアス / Leviath

津波怪獣vs他全員の沿岸防衛活劇
レヴィアス
/ Leviath
メーカー: アークライト (日本), 発行年: 2020年
作者: 金子 裕司 (かねこ ゆうじ)
10才~大人, 2~5人用, 所要30〜60分, ルール難度:★★(2)

『レヴィアス』は、沖縄の海を舞台に、謎の巨大海竜レヴィアス役を1人が担い、海中を移動しながら津波を引き起こして沿岸都市を破壊する一方、海上自衛隊の他全員が、ソナーを駆使してその居場所を推理し、強力な武器による囲い込み作戦を遂行すべく奮闘するゲームです。

レヴィアスは海の底に潜む怪獣です。そのため、人間たちには姿が見えません。レヴィアス役の1人は、毎回、どの行動を取るかだけを人間側に伝えて、詳細は伏せながら、海中を移動したり、パワーを貯めて人間の船を沈めたり、沿岸部へ津波攻撃を放ったりします。しかし、攻撃を放つ位置によって自らの居場所情報を人間に晒してしまうでしょう。
一方、人間たちは、海上自衛隊の船を動かし、手札たった2枚のどちらかのカードを使って、堤防を建設したり、レヴィアスが侵入できない機雷の設置でレヴィアスを封じ込めたります。人間同士はチームなので自由に相談ができますが、その相談はすべて怪獣に聞こえるようにしなければなりません。
また、ターンが経過すればするほど、レヴィアスは覚醒し、強力な力を発揮するようになります。手が付けられなくなる前に封じ込まなければならないでしょう。
こうしてゲームを進めていき、レヴィアスが沿岸に致命的なダメージを与えたり、一定ターンが経過して最終進化を遂げたらレヴィアス側の勝ち、その前に機雷の囲い込みでレヴィアスを動きを封じられれば人間側の勝ちです。 お互いの目論見を予想してうまく裏を書くことができるのは、はたして人間たちとレヴィアスのどちらでしょうか。
人間たちの、限られた選択肢と迫る危険の中で怪獣を追い詰めるチームワークと、巧みなマス目移動で人間たちを翻弄しながら攻撃の機会を伺うレヴィアスとの心理・頭脳戦が楽しいゲームです。遊ぶ人数が変わっても有利不利が偏ったりしないようにできているため、2人から5人まで幅広い人数で楽しめます。
また、本作はKaiju on the Earthシリーズの第2弾として制作されており、説明書には第1弾の「ボルカルス」から続く人類と怪獣の戦いの物語が収録されています。
じっくり考える、大人向けとしておすすめです。
店内でサンプルをご覧いただけます。