ゲーム紹介:ワンダク / Wendake

英仏戦争下で自部族の生存を計る
ワンダク
/ Wendake
メーカー: Placentia Games (プラセンティアゲームズ, イタリア), 発行年: 2017年
作者: Danilo Sabia (ダニロ・サビア)
14才~大人, 1~4人用, 所要60〜120分, ルール難度:★★☆ (2.5)

『ワンダク』は、18世紀北米の五大湖周辺でのイギリスとフランスの「七年戦争」をテーマに、先住民の各部族の酋長となり、各区域に展開される英仏両軍の動向も操りつつ、毎回3×3枚の行動タイル群のどの並びを使うかを決めて部族民たちの区域移動や資源獲得を行なうことで、最終的な評価得点を競う重厚型ゲームです。


ゲームの肝となる、各自の手元にあるアクションボード。
上段→下段へと循環しながら変化するタイル並びに応じ、毎回、縦/横/斜め1列を選んで、その3つの行動を発動していきます。
ただし、発動するたびにその1列のタイルは「使用不可」になるため、以降の列選択をも考えた運用が求められます。

さらなる領土を目指して戦士を派遣すると、その先に他部族の戦士がいることも…!
ここで相手に攻撃を加えれば敵兵を排除することはできますが、自兵も負傷してしまうためその先の未知なる大地に進むことはできません。
戦争か、領土拡大か、あなたの族長としての決断が部族の命運を分けるのです。

部族を統率するためには信仰も大事な要素です。
奇妙な見た目の仮面カードを唯一無二の組み合わせで集めることで民の畏敬の念を抱かせることも族長の大事な仕事です。

技術の進歩によるパワーアップ要素も充実。
場にずらりと並ぶ技術タイルを獲得していくことで、より力の強い戦士を派遣できるようになったり、より多くの作物を収穫してくれるようになったりします。
「ブレない方針」による進歩の収集で部族をさらに強化し、動乱の世で生き残りましょう!
故郷が欧州諸国の戦争に巻き込まれたネイティブアメリカンの悲哀と生き残るための奮闘を感じつつ、資源の獲得と消費計画に基いて行動タイルのどの行や列を使うかの運営管理の悩ましさと、どんどん増える「自分だけの特権」が楽しいゲームです。
じっくり楽しめる、大人向けとしてとてもおすすめです。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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