ゲーム紹介:ホンガ / HONGA
大食猛獣を抑え狩猟で部族発展を競う
ホンガ
/ HONGA
メーカー: HABA (ハバ, ドイツ), 発行年: 2018年
作者: Günter Burkhardt (ギュンター・ブルクハルト, 代表作:『クイビット』『ヤギ戦争』など)
8才~大人, 2~5人用, 所要45分, ルール難度:★★ (2)

『ホンガ』は、各自、狩猟時代の部族となって、毎回、丸型カードの場所と向きを考えてゲームボードに配置することで、魚やベリーなど4種類の食料を集めたり、自分の蓄えをむさぼる猛獣ホンガを抑制したりする〈仕事〉9種類のうち、どれとどれを行なうかを決め、文化的な物品への交換で得点を競うゲームです。

1人ずつ代わりばんこに、手持ちの丸型カードをボード上に配置することで、いくつかの行動を選択します。 カードを配置する場所や向きに応じて、「手の印が向いている行動の種類とその回数」が決まるのです。

〈魚〉や〈ベリー〉〈キノコ〉〈水〉の採取行動を選択することで、手持ちの食料が増えていきます。 そこそこ集まったら、〈物々交換〉によって、得点カードで示された文化的な物品と食料のセットを交換し、得点を稼いでいきましょう。
貴重な〈マンモス〉を必要とする物々交換や、特権的な行動回数を増やすためにも、食料セットで〈マンモスを誘き寄せる〉ことも大切です。

他にも、有利な特典が得られる〈ボーナスカードの探索〉や、〈聖なる山登り〉などもありますが、いちばん大事な行動が〈猛獣ホンガの襲来を抑える〉です。

毎回、丸型カードでこの〈ホンガを抑える〉行動に手の印を置かないと、たちまち大食のホンガが自分の村にやってきて、自分の番で食料を1つ消費します。 さらに、その後、他の人たちが〈ホンガを抑える〉を選び続ける限り、ずっと自分の手元に居座り、毎回食料を1つずつ消費していくのです。
この恐ろしいホンガは、抑えたいものの、そればかりを優先していると、丸型ディスクの印の都合で「今したいことができない」ような無駄が出てしまいます。 ときには、ホンガを呼んででも重要な行動を選択する必要があるかもしれません。
こうしてゲームを続けていき、誰かが規定得点に達したことを合図にゲーム終了。 いちばん得点が高い人が勝ちです。
ここがオススメ:
自分の食料獲得状況や、ライバルのそれを考慮しつつ、ディスクをボード上のどこにどの向きで置くと効率よく交換していけそうかの管理と戦略、駆け引きが楽しいゲームです。
どの行動も全部したいけれども、毎回〈ホンガの抑え〉も含めて2〜3種類しか選べないもどかしさで、狩猟時代の食料集めと猛獣の危険に翻弄される楽しさが味わえるでしょう。
食料を浪費するホンガを自分の村に呼んだとしても「今やったほうがいいこと」を優先するタイミングの見極めが重要になります。
じっくり楽しめる、子どもから大人まで幅広い年齢層向けとしてかなりおすすめです。
HABA社の大人向けゲームシリーズ:
キッズ向けやファミリー向けのボードゲームを得意としているドイツのHABA社の、大人がじっくり遊べるゲームのラインナップのひとつです。
元々、ボードゲームの開発においてとても優れたプロデュースや編集機関を持っていたHABA社と、著名な大人向けゲーム作家たちがタッグを組むことで、素晴らしい名作ゲームが続々と生まれています。
和訳ルール訂正:
『ホンガ』の和訳説明書に誤りがありました。
誤: 「この場合、マンモスの草原にある自分のマンモス1体を1マス分退けるか、」
↓
正:「つまり、対応する食糧マーカーを1つ左に動かすか、それができないのであれば」 ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございません。今後、こうしたことがないよう、再発防止に努めて参ります。 これからもすごろくやをどうぞよろしくお願い致します。
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