ゲーム紹介:じっくりミレー
絵画に置いた小窓内の心情を予想
じっくりミレー
発行元: ちゃがちゃがゲームズ (福井県), 発行年: 2019年
作者: 川口 洋一郎 (かわぐち・よういちろう, 代表作:『かたろーぐ』)
6才~大人, 2~6人用, 所要5分〜, ルール難度:★ (1)

『じっくりミレー』は、絵画の中の一部を木枠で注目させた出題者が、そこに描かれた人は今どんな気持ちかを、他全員の〈すき〉〈かなしみ〉などの感情表現のカード提出によって当ててもらい、ご褒美としてバラの宝石を配る、世の中の絵画がお題として遊べてしまうゲームです。

1ゲームごとに、特定の誰か1人が4回出題する出題者として〈芸術家〉役になり、今回のゲームで使う絵画を決めます。
芸術家は、毎回、絵画のどこか、感情を感じる人物のところに小さな木枠を置いて全員に示してから、〈すき〉〈かなしみ〉など、その人の気持ちをカードで選んで手元に伏せ、秘密にします。
さあ、他の人たちも同じく手札から気持ちカードを選んで伏せましょう。
答え合わせをした結果、芸術家と同じ気持ちカードを出していた人はご褒美としてバラの宝石コマが貰えます。

こうしてゲームを続けていき、全4問を出し終えたらゲーム終了。バラの宝石をいちばん多く集めていた人が勝ちです。
芸術家役を交代したり、題材の絵画を代えたりしてみましょう。
題材の絵画を変えてみることで、その絵そのものの魅力など、さまざまな発見があるはずです。 同封されているA4判の絵画は全6種類。
- ミレー『刈り入れ人たちの休息』
- ラファエロ『アテナイの学堂』
- 鳥羽僧正『鳥獣人物戯画』
- ルーベンス『東方三博士の礼拝』
- ルノアール『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』
- レンブラント『夜警 (フランス・バニング・コック隊長の市警団)』
さらに、作者川口さんの前作『かたろーぐ』と同様、身の回りの素材を題材に遊べば無限に広がります。
ゲームに同封されているような絵画に限らず、イラストやポスター、ボードゲームの箱など、感情を思わせるようなものであれば何でも題材になるでしょう。
すごろくやオリジナルカレンダーのイラストで遊んでみた例です。

ここがオススメ:
出題者として自分が感じる感情がどのように伝わるか、そして当てる側として出題者の感性を推し量って考えるのが楽しくて、「わかる!」「なんでそうなるんだろう?」の共感とずれが盛り上がるゲームです。
出題者として題材の絵画をじっくりと見てお題になりそうな「感情」を探すことで、また、当てる側も対象部分をじっくり見てどういう感情なのかを考えることで、その絵画をより深く「観る」機会を促す点が見事です。
手軽に楽しめる、子どもから大人まで幅広い年齢層向けとしてかなりおすすめです。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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