ゲーム紹介:帆を上げろ / Alles an Bord?!
物資早取りで指示5割達成を競う
帆を上げろ
/ Alles an Bord?!
メーカー: ABACUS (アバクス, ドイツ), 発行年: 2018年
作者: Carlo A. Rossi (カルロ・ロッシ, 代表作:『エクストリーム・メモ』『いかだ動物園』など)
7才~大人, 2~4人用, 所要30分, ルール難度:★★ (1)

『帆を上げろ』は、場の作戦カード13枚を見ながら、これらがあとでランダム順に現れて、そのときに指定物資を持っていれば報酬物資を貰えることを前提に、「わらしべ長者」な連鎖を期待しながら自分の船のスロット群の許容量に応じて場の物資をスピード勝負で拾い集めるゲームです。

ゲームは、自分の船の船倉にタイルを詰め込む〈前半〉と、船倉のタイルを必要に応じて消費して物資を交換する〈後半〉を繰り返していきます。
〈前半〉では、公開された13枚の作戦カードを見ながら、それらに記された、価値ある物資との交換の〈元〉になる物資タイルを、自分の船の船倉に溜め込みます。

ただし、全員同時のスピード勝負です。 誰か1人が船倉をすべて埋めて満足したら、ただちに前半は終わり。場の作戦カードはすべて回収されてしまいます。 急いで蓄えなければなりません。
とはいえ、船倉にタイルを置ける枚数には限りがありますので、場の作戦カードのうち半分くらいの分しか用意できません。 作戦カードをよく見ながら、「わらしべ長者」な連鎖が期待できそうな「無駄のない」詰め込みを行ないましょう。
後半では、前半で公開されていた作戦カードが山札としてまとめられ、そこからランダムに1枚ずつ現れては、〈元〉になる物資を船倉に持っている人たちだけがより良い物資と交換する、を繰り返します。 作戦カードがランダムで現れることと、それ以降に何があったかまでは完全に覚えていられないため、出てきた作戦カードの分として自分の物資を使って良かったのかどうか悩むことになります。
最終的な勝敗を決める〈お金〉に結びつけられるよう、変換の連鎖をうまく行なえるのは誰でしょうか?
こうして続けていき、前半&後半を3回繰り返したらゲーム終了。もっとも所持金が多い人が勝ちです。
ここがオススメ:
後半のときに効率よく交換したいがために、前半で場のカード群をよーく見ながら連鎖を考えて物資選びをする「計画立て」の楽しさと、それをじっくりとはさせてくれないスピード勝負による「いさぎよい決断」の楽しさ、そして、確かに自分で計画したはずなのに、後半で使うべき物資の交換タイミングがよく分からなくなる記憶の曖昧さが絶妙に楽しめるゲームです。
「いったいなぜこの物資を用意したんだっけ…?」と、過去に完璧だと思っていたはずの自分を探すような、他のゲームでは味わえない奇妙な体験が味わえるでしょう。
じっくりと、でもわいわい楽しめる大人向けとして、かなりおすすめです。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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