※『デクリプト』の紹介記事は公式サイトに移行しました
2022年2月より、ボードゲーム『デクリプト』の紹介記事は公式サイトのページ https://sugorokuya.jp/p/decrypto/に移行しました。
チーム内伝達を暗号化で盗聴回避
デクリプト
/ Decrypto
メーカー: Le Scorpion Masqué (スコーピオンマスク, カナダ), 発行年: 2018年
国内版発売元: すごろくや, 国内版発行年: 2018年
作者: Thomas Dagenais-Lespérance (トーマ・ダジュネ・レスペオンス)
12才~大人, 3~8人用, 所要30分, ルール難度:★★ (2)
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すごろくやゲーム大賞 2018年 大賞受賞 |

『デクリプト』は、2チームに分かれ、毎回各チームの出題者1人ずつが、3桁の秘密コードを味方のチームメイトには伝えつつ相手チームには悟られないようにするため、内輪の「言葉と番号」対応表をあてにした「正座」「入浴剤」などの連想ヒントを考えたり、相手チーム側のヒントの累積を元に相手側の伝達コードを推理したりする、連想言葉による暗号化と解読を行なうゲームです。

できるだけ人数が揃うように2チームに分かれて、チームの勝利を競います。
ゲームを通して、チーム内で1・2・3・4の番号に対応したキーワードをランダムでセットし、共有します。

キーワードは、各チームのアナログコンピュータ風衝立のモニターにカードを差し込むことで浮き出ます。 このカードに記されたキーワードは440語もあり、順番に使用したとしても55回は遊べる計算になります。
毎ラウンド、各チームの1人ずつが〈暗号化役〉となり、「1-3-2」など、数値3桁の〈秘密コード〉をカードで入手し、これをチームメイトに正確に当ててもらうための、一方で相手チームには悟られないための、「暗号化(=連想ヒント出し)」に挑戦します。

例として(写真と同じです)、番号に結びついた共有キーワードがそれぞれ、
- 1. プラスチック
- 2. スーツ
- 3. キリン
- 4. 緑(みどり)
だったとします。 秘密コードが「1-3-2」ならば、連想ヒントとして「リサイクル」「動物」「会社員」を伝えれば、おそらくチームメイトたちは共有キーワードを照らし合わせて相談し、「リサイクル→1.プラスチック」「動物→3.キリン」「会社員→2.スーツ」と、正確に「1-3-2」の解読に成功するでしょう。 この伝達を2回間違うと敗北してしまいますので、うまく伝える必要があります。
しかしながら、安易な連想ヒントは相手チームに秘密コードを解読されてしまう危険も伴います。 なぜなら、連想ヒントは相手チームにも伝わり、正解コードとともにシートに記録・蓄積されます。
- 1. リサイクル
- 2. 会社員
- 3. 動物
- 4. (未使用)
もし次のラウンドで秘密コード「2-3-1」に対して「ネクタイ」「アフリカ」「石油」といった連想ヒントが挙げられれば、相手チームは記録を参照し、次のように推理するかもしれません。
このように相手に正確にコードを当てられてしまうと、解読成功の証として相手に「盗聴成功チップ」を与えてしまいます。
このチップを先に2枚集めたほうが勝ちです。
相手にコード推理を混乱させるような、かつ、共有キーワードを見ながらなら番号との対応がギリギリ判るラインの連想ヒントを考えていきましょう。
大事なことは、次の2点です。
- 相手のキーワードを当てるのではなく、あくまで番号を当てるのが目的。
- チームメイトには番号さえ伝わればよく、たとえ不可解なヒントでも「4つの共有キーワードの中で言えばこれ」が特定できれば良い。
お互いのチームで、連想ヒントの生成→伝達→解読と相手チームの情報記録→推理を行ない、これを勝負がつくまで毎ラウンド繰り返し、チームでの勝敗を競います。
ここがオススメ:
チームメイトの知識を想定しながらの「判る範囲でぎりぎり遠い」連想ヒントを出し合いながら、シートに記録してきた情報を元にチームメイトと相談しあって、相手チームの番号とキーワードの対応を考え、とつぜん稲妻のようにひらめく「ねえ、これってもしかして○○のことじゃないのかな…?」「あー、絶対それだ! 天才!!」に盛り上がり、そんなひらめきだったのに推理に失敗し露頭に迷うのもまた楽しい、大人の語彙と抽象思考が存分に発揮されるゲームです。
半導体出現以前のレトロなアナログコンピュータ風コンポーネントも魅力です。
とてつもなく面白い、じっくり楽しめる大人向けとして超おすすめのゲームです。
すごろくやの日本語: カナダのメーカー、スコーピオンマスク社との連携で、日本国内の流通版を作りました。キーワード440問のカードがすべて日本語化され、原版にあった「日本ではあまり馴染みがない」ものは、日本では馴染みがある近い位置付けのものに置き換えられています。
ペンシートセット: この『デクリプト』のロゴが入ったボールペン2本と100枚シートがセットになった『デクリプト:ペンシートセット』も販売しています。

店内でサンプルをご覧いただけます。
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紹介記事のご紹介
楽しさが伝わってくるようなレビューをいただいた記事をご紹介します。
- 「個人的にはこんなゲームが欲しかった!」
Lovely Boardgames:デクリプト
http://blog.livedoor.jp/lovelyboardgames/archives/28096212.html
Twitterより
デクリプト、めっちゃ面白い。チームに分かれて、相手にバレないように連想ゲーム
— エミユウスケ@日常時々ボードゲーム (@lf_emi) 2018年8月5日
いくつもワードが重なると相手チームの答えが見えてくる…
買ったその日のうちに三回も遊ぶゲームは久しぶり pic.twitter.com/B6fVS7KJAa
遊んだボドゲ『デクリプト』
— ニカイドウレンジ (@R_Nikaido) 2018年8月25日
2チームに別れ、盤面に書かれている4つの言葉のどれの話なのかを「敵に悟られず」かつ「味方に伝わるように」、その言葉を連想させるような言葉で味方に伝えるゲーム。
わかりやすすぎると敵にバレるし、分かり辛すぎると味方が理解してくれない、このジレンマがお見事。 pic.twitter.com/gLFdW3z9aS
デクリプト。
— 彼葉 (@hiyou_) 2018年8月19日
相手の言葉を推測して、相手がそれを指すヒントを該当の位置にうまくはめていけば勝ち。言葉そのものを当てるのではないという仕組みがワードゲームにおいてエポックメイキングで、これは偉大な発明である。ありがとう!おめでとう!ワードゲーム大賞2018を授与する。◎ pic.twitter.com/jxEhjcbhKE
デクリプト初プレイ。
— YA-MA (@YAMAjp8192) 2018年8月29日
コードネームで相手チームのワードなら分かるのになぁ…って結構あると思うんですが、それをルールとして落とし込んだゲーム。
これは大当たりですね、面白い😆 pic.twitter.com/e6879KWxzf
デクリプト、ようやく正規のルールで、四人プレイ。
— mor!_boardgame (@mori_boardgame) 2018年8月24日
これは良いゲームですね…相当良い。
いや、かなり良いのでは…?
来月買おう pic.twitter.com/YdPytBM8M3
デクリプト面白かった。
— なかじ (@tada326) 2018年8月26日
ルールは難解だけど、やって見るとすごく考えるところがあって、面白い。
終わった後のキーワードを当てっこする反省会も面白い。#岡山でボードゲーム pic.twitter.com/G5h0KVOO6x
デクリプト
— 太陽皇子。 (@taiyo_prince) 2018年8月24日
4対5と5対5を1回ずつプレイ。人数の多いチームでは初プレイでしたが、この人数でのプレイ感でこれも好みでした。必ずしもルール上では、相手のキーワードを当てるゲームではないですが。相手のキーワードが理解できた瞬間の気持ちよさは快感♪体感とプレイ時間の誤差もまた良し。 pic.twitter.com/X5aDKZx0Uz
昨日は人狼会からのアソビCafe でした。
— かゑる子 (@kaeruko0323) 2018年8月18日
新発売のデクリプトを遊ばせてもらいました〜
コードネーム系暗号通信のチーム戦。相手チームに解読されると相手のポイント、かといって難しい暗号にしちゃうと味方がミスをしてマイナス点になる危険あり。楽しかった!コンポーネントのクオリティが高い。 pic.twitter.com/AwFeSR1iWy
●デクリプト
— コップレジェンド@翠丸/育休なんて、あるわけない (@coplegend) 2018年8月27日
チーム戦ワード当てゲーム。でもワードそのものは当てなくていいのがミソ。
コードネーム系のように考えすぎなくても、緩いヒントや捻り過ぎたヒントでも何とかなったりするのが意外と楽チン。これは新たな定番の予感…。
コンポーネント全体に行き渡るデザインの細かさは舌を巻きます。 pic.twitter.com/eAhYuXU9oV
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