ゲーム紹介:解放者:共和制ローマの終焉 / Liberatores: The Conspiracy to Liberate Rome
独裁官失脚巡る元老院の秘密抗争
解放者:共和制ローマの終焉
/ Liberatores: The Conspiracy to Liberate Rome
メーカー: Moaideas (モアイデアズ, 台湾), 発行年: 2017年
作者: Yan Yegorov (ヤン・イェゴロフ, 代表作:『Swords and Bagpipes』)
13才~大人, 3~6人用, 所要40〜60分, ルール難度:★★☆ (2.5)

『解放者:共和制ローマの終焉』は、古代共和政ローマでのカエサル暗殺を題材に、全員でカエサルに媚を売って資金を得つつも、秘密裏に割り当てられたカエサル派/共和主義派を悟られないように、市民や使用人を買収/雇用して影響力の綱引きをするゲームです。

1人ずつ、共通の場にある、体制影響力の強い市民候補に対して、
- カエサル側に推挙してお金を貰う。
- お金を支払って買収し共和主義側とする。
- お金を支払って固有能力を発揮させるべく自分用に雇う。
のいずれかを行なっていきます。
ゲーム開始時に秘密裏に割り当てられたカエサル派/共和主義派のうち、カエサル派はごく少数で、ほとんどは共和主義派なのですが、いつもお金がないのでやむなくカエサルに媚を売らなければなりません。 共和主義派はお互いに協力したいものの、誰もが怪しく見えます。
資金がうまく回るように、また自分が秘密裏に推す体制側に影響力が傾くように、自分用に強力な能力を持つ市民の雇い入れも行なっていきましょう。
でも、やはりそのためにはお金が要ります…。
こうしてゲームを続けていき、市民候補が尽き、最後のブルトゥスやアントニウスらの割り当てが終わったらゲーム終了です。 両体制の影響力を合算し、より強いほうに就いていた人(たち)が勝ちです。
ただし、共和主義派は、勝ったとしても安心できません。
実は、共和主義派の中には、1人だけカエサル亡き後の独裁を狙っている「対抗者」がいて、各個人での影響力の最高合計値を彼が達成すると1人だけ勝ちとなるのです。
このため、共和主義全体のためではない、不毛な各個人の影響力競争をさせられることになります。
そうなれば、やはりカエサル派がほくそ笑むことになってしまうでしょう…。
ここがオススメ:
全員で共和主義派の顔をしながら、「ちょっとちょっと!」「いやあごめん、でもお金がなくて…」と悪怯れながらカエサルに媚びへつらう様が面白可笑しいゲームです。
少数派のカエサル派がかなり強いため、イケイケで行動してもわりと大丈夫な点、そして会話での相談はあまり意味がなく、行動で意図を示さざるを得ない点から、正体を隠して行動するようなタイプの他のゲームの中では、比較的気軽に遊べるのが特徴です。
じっくり楽しめる大人向けとしてたいへんおすすめです。
ルール訂正&補足付き: 日本語説明書にいくつか間違いや解りづらい点があるため、メーカー確認の元、訂正と補足書をお付けしています。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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