ゲーム紹介:四季の森 / Harvest Island
四季変化を鑑み果物札を重ね収穫
四季の森
/ Harvest Island
メーカー: BigFun (ビッグファン, 台湾), 発行年: 2017年
作者: 陳智帆 (チェン・チーファン, 代表作:『ワンニャービスケッツ』 )
8才~大人, 2~4人用, 所要30分, ルール難度:★★ (2)

『四季の森』は、春夏秋冬の移り変わりによる山札の内訳を鑑みつつ果物カードを数種に絞って集め、手元の畑に重ねて育て、気象災害発生を見計らって収穫した得点を競うゲームです。

きれいなイラストの12種類の果物カードを集めて収穫を競います。

1人ずつ代わりばんこに、
- 手札の果物カード2枚を手元の畑3ヶ所のどこかに同じものを重ねて育てる
- 手札の果物カード2枚を市場控えに放出
- 収穫、として畑に重ねたカードの値を得点化する
のいずれかの後、今の季節の山札か、または場の市場から補充、を繰り返していきます。
悩ましい大きなポイントが2つあり、1つは季節の山札ごとに果物の種類と枚数が決まっていることです。
場のボードにはその枚数内訳が記されているため、ライバルたちの畑で何が欲しがられているのかを鑑みて集める果物を決める必要があります。また、季節の移り変わりによって無くなってしまう果物であれば、早目に見切りをつけて収穫するのも大切でしょう。
また、もう1つのポイントは、手札補充によって気象災害が発生するかもしれないことです。
山札から補充した際に〈晴〉か〈雨〉の気象カードが出るたびにボード右に蓄積していき、もし晴か雨が3枚続くと、干害もしくは水害として、全員、畑の果物を大きく失なってしまいます。
季節の山札ごとの晴と雨の枚数内訳を元に、収穫して畑の果物を得点化するタイミングを計っていきましょう。
この他にも次のような悩ましいポイントが詰まっています。
- 3ヶ所の畑ごとに重ねられる上限枚数がある。
⇒畑ごとに1枚目を置くときの将来性の見極め。 - 畑重ねの1枚目は〈種〉として収穫の際には捨てられる。
⇒できれば得点値が低いカードを種にしたい。 - 果物ごとに、4枚以上重ねてから収穫すると高得点ボーナス権が得られる。
⇒収穫をぎりぎりまで粘りたい。 - ただし、後からその枚数を上まわる枚数で収穫されると権利が奪われる。
⇒収穫をぎりぎりまで粘りたい。 - 市場控えに4枚溜まると、手番後にそれらが新たな市場候補に切り替わる。
⇒うかつには放出できない。 - 市場控えに2枚捨てると、オールマイティ果物かつ収穫時に2枚分と数える強力な〈肥料〉カードが貰える。
⇒放出のリスクと、育成/収穫の代わりにやることかどうか。
こうしてゲームを続けていき、春夏秋冬の山札がすべて尽きたらゲーム終了。もっとも得点が高い人が勝ちです。
ここがオススメ:
独特の美しいイラストで、ドラマを生むような多少の運もありつつ悩ましい駆け引きが存分に楽しめるゲームです。
遊ぶ人たちの駆け引きレベルによって手軽にも悩ましくもなる幅の広さが魅力です。
じっくり楽しめる、子どもから大人まで幅広い年齢層向けとしてたいへんおすすめです。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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