すごろくやゲーム大賞2017発表:マジックメイズ
「すごろくやゲーム大賞2017」の発表です。

「すごろくやゲーム大賞」は、2005年の開業準備の段階から毎年選んでおり、当初はお店でお客さんに「実は昨年度のすごろくや大賞はこれなんですよ」といった形式でお伝えしていました。書籍『ボードゲームカタログ 201』にも掲載しています。
大賞の選考基準は、次のような4つの柱を軸とし、お店での紹介やゲーム会、イベントなどで実際にいろんな方に遊んでいただいた経験を基にして独自に選んでいます。
- すごろくやで取り扱いがある(あった)。
- より多くの人が楽しめる大衆性がある。
- 面白さにゲーム作りを牽引するような新しさや独自性がある。
- 商品として成り立っており、その位置付けに新しさがある。
遊ぶ人を選ぶような、難しい手順を踏むようなゲームであっても、突出した面白さや新しさを優先することもあります。
これまでの受賞タイトルは次のようなものでした。
- 2005年:ごきぶりポーカー
- 2006年:キーホルダーゲーム・おさる
- 2007年:テーベの東
- 2008年:熟語トランプ
- 2009年:ドミニオン
- 2010年:フォトパーティ
- 2011年:宝石ハンター
- 2012年:ワンナイト人狼
- 2013年:地獄の釜
- 2014年:おばけ屋敷の宝石ハンター
- 2015年:13諸島の秘宝
- 2016年:コードネーム
昨年2017年の、すごろくやが選ぶベストゲーム「すごろくやゲーム大賞2017」は、『マジックメイズ / Magic Maze (発行元:ベルギー Sit Down! / 国内発売元:ヘムズユニバーサルゲームズ)』です!

『マジックメイズ』は、全員の共有物である勇者たち4色コマを、デパートを模したマス目の迷路から制限時間内に脱出させるため、1人1人に割り当てられた〈→東担当〉〈↓南担当〉といったコマの移動方向縛りの役割分担と連携で、全員いっせいに無言でコマを動かすゲームです。

「しゃべってはいけない」中で、全員が必至で駒を動かす「無音の賑やかさ」が特徴です。
1つや2つのコマを動かすならともかく、どんどん位置がバラバラになっていく4つのコマの面倒を見なければならないために「盲点」が常に発生します。「自分が何かしなくてはいけないのは解っているのに何をしたらいいのか判らない」というドツボにハマる焦りと、それを無言で指摘する/される可笑しさ、1ゲーム15分きっかりで終わる手軽さ、対象人数の幅広さ、そして徐々に難易度を上げていけるやりごたえの豊富さを評価し、大賞とさせていただきました。
次選(最終候補3タイトルと準候補18タイトル)は次のようになっています。
【 最終候補3タイトル 】
【 準候補18タイトル 】

場や発言の勝利条件札を出し合う
テストプレイなんてしてないよ / We Didn't Playtest This at All
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