ゲーム紹介:シロクマ救助隊 / Rescue Polar Bear: Data and Temperature
沈む氷山の白熊を助け北極を調査
シロクマ救助隊
/ Rescue Polar Bearsl: Data & Temperature
メーカー: TWOPLUS Games (トゥープラスゲームズ, 台湾), 発行年: 2017年
作者: Jog Kung (ジョ・クン), Huang Yi Ming (フアン・イー・ミン)
10才~大人, 1~4人用, 所要30〜60分, ルール難度:★★☆ (2.5)

『シロクマ救助隊』は、北極を舞台に、自分の船を操って、溶け出している危険な氷山群の上にいる白熊たちを全員で手分けして救助しながら、随所に現れる調査データを一定数集められるかかどうかに挑戦する協力型ゲームです。
2016年発行の原版『Rescue Polar Bears (拯救北极熊)』をベースに、ゲームの主目的が調査データの収集へと変更された、より深みのあるやりごたえが楽しめるアップグレード版です。

◆物語:
人類が長期的に化石燃料を燃やしてきたことで、温室効果ガスが継続的に排出され、地球温暖化はどんどん進行しています。
北極にある氷河もその影響で溶け続けていて、そこに住む白熊たちは絶滅の危機に瀕しています。
各自、多国間科学組織の研究者となり、各国政府にエネルギー政策の方向性を変えるような説得材料として、北極で船を走らせて氷山を避けながら、また白熊を救助しながら、一刻も早く調査データを集めます。

1人ずつ代わりばんこに、〈救助船を移動〉させたり、チップとして盤面上に落ちている〈調査データを回収〉したりしていきます。
アクションを終えるたびに、サイコロで無作為に氷山が選ばれ、そこの白熊状況に応じて、子が産まれて白熊が増えたり、成長したりします。
各氷山の上には白熊は3匹までしか居られません。あぶれてしまった白熊は隣のマスに追い出されることになります。
また、さらに、気温が上昇します。気温が上昇すると、番号で指定された氷山が溶けて無くなってしまいます。
もし、白熊が行き場がなくして海に落ちてしまうと、その度に緊急ヘリを出動させなければなりません。規定回数出動させると失敗として全員負けです。 このため、海に落ちそうな白熊たちを事前に察知し、救助船で運ばなければなりません。
各自の救助船は、移動が速かったり積載量が多かったりと、それぞれに異なる特徴が備わっています。 それらの特徴を活かし、予想される事態に対して誰が何を担当するのかをよく相談しましょう。
こうしてゲームを続けていき、調査データを20枚集められれば全員の勝ち。それまでに白熊救助のための緊急ヘリを規定回数呼んでしまうと全員の負けです。
上級者のための高難易度ルールも用意されています。
ここがオススメ:
盤面全体に目を配り、落ちそうな白熊の救助を優先するのか、多少のリスクを冒してでも調査データを集めるのかの決断を全員で相談しながら役割を分担しつつも、予想外のトラブルに翻弄されるのが盛り上がります。
小さな陶器でできた白熊たちの可愛らしい駒の魅力に目が行きがちですが、計画性と戦略が求められるゲームです。
じっくり楽しめる大人向けとしてかなりおすすめのゲームです。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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