ゲーム紹介:ペアネコ / The Waltzing Cat
衝立駒を前後に倒し猫ペアを作る
ペアネコ
/ The Waltzing Cat
発行元: 賽苑(さいえん, 日本), 発行年: 2016年
12才~大人, 2人専用, 所要5分, ルール難度:★☆ (1.5)

『ペアネコ』は、場にランダムに立てられたブロックの表裏のネコ色が必ず異なる前提で、交互に1個ずつ、〈向こう側〉か〈手前に〉倒していくことで、倒されたネコ色をペアにできたら獲得し、高得点の〈王様ネコ〉や〈カップルネコ〉を狙って総合得点で競う2人専用のゲームです。

表にも裏にもネコ絵が描かれたブロック10枚が場にランダムに立てられたらゲームスタートです。
ブロック両面のネコ絵は色で区別されていますが、全部でたった6色しかありません。
どのブロックも表と裏には必ず異なる色のネコが描かれていて、遊ぶ2人はそれらの〈表裏の色の組み合わせ〉をよく理解した上でゲームを始めます。
交互に、任意のまだ立っているブロック1枚を選び、〈手前に倒す〉か〈奥に倒す〉かをすることで、毎回1枚ずつネコ色を確定させていきます。
倒した結果、もし場に倒されて見えている同じ色のペアが揃ったら、得点としてそのブロックを手元に獲得します。
ただし、もし、〈奥に倒す〉、つまり元々自分側から見えていたネコ色を倒してペアを揃えた場合には、「簡単に揃えた」扱いとなり、揃った2枚のブロックのうち1枚しか貰えません。 一方、〈手前に倒す〉、つまり元々自分側からは見えていなかったネコ色でペアを揃えた場合には、「推理して揃えた」扱いとなり、揃った2枚を両方とも貰えます。
このため、自分の側から見えている色のネコと、全体的な〈表裏の色の組み合わせ〉をヒントに、それぞれのブロックの相手側には「どの色がありうるか」を常に察知しつつ、倒されて相手側の色が明らかになるたびに論理的に絞り込んで推理・特定していく必要があります。
また、相手もその推理を行なっていると判れば、相手の視点に立って「なぜ今それを手前/奥に倒したのか」も重要なヒントになります。
他にも次のような要素が推理と心理戦に深みを持たせて悩ませます。
- 金色の王様ネコは高得点
- 獲得した全ブロックを集計する際、赤と青の対(つい)ごとに「カップル」として高得点ボーナス
- 「もう揃わない」と読んだら、倒さずに〈いち抜け宣言〉することで、最終的にペアが揃わなかったブロックをすべて獲得できる
こうしてゲームを続けていき、場のブロックが無くなったら互いの獲得ブロックを集計して得点が高いほうが勝ちです。
ここがオススメ:
自分側に見えているネコ色を材料に、相手がどう見えているかを考えながら、ときには手前に倒すことで、個々のブロックに対して「可能性」を絞り込んで推理・特定するのが悩ましくも楽しいゲームです。ゴロンとした、ちょうど握れるくらいの絶妙な大きさの木製ブロックと、可愛らしいネコたちのプリントも魅力です。
短時間でじっくりと駆け引きと心理戦を楽しめる大人向けとしてたいへんおすすめです。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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