ゲーム紹介:チューリップ・バブル / Tulip Bubble
暴落時期を鑑み球根種売買で稼ぐ
チューリップバブル(第三版)
/ Tulip Bubble
発行元: ぐうのね (日本), 発行年: 2016年(初版2015年)
作者: 紅陽 (こうよう)
10才~大人, 3~5人用, 所要60分, ルール難度:★★☆ (2.5)

『チューリップ・バブル』は、各自チューリップの投機家となって、徐々に高騰する6品種×赤白黄色の花球根の値動きと入荷状況、愛好家の需要などを見定めつつ、安く購入し高く売ることでバブル崩壊時までに収益を競う、オランダでの史実を題材にしたゲームです。

17世紀のオランダで実際に起こった、チューリップ球根の価格が異常に高騰して突然下降した(泡=バブルのように弾けた)ために経済に大打撃を与えた社会事件をテーマにしています。
全員、チューリップの花球根でひと儲けしようと目論む投機家となって、毎ラウンド市場に並ぶ6品種×3色(赤白黄)のチューリップカードを購入したり、売却したりします。

毎ラウンドが終了する度に、市場に少なくなっている(=より買われた)色の花は価値が高まり、余り気味な色のは価値が下がります。 さらに、毎ラウンドめくられる〈相場変動カード〉によって、意外な色種が上下します。 今何が安く買えて、次に何が高まるのかを予想したり操作したりすることで、うまく高値で売却して利益を稼いでいきましょう。
また、特定の品種や色の組み合わせでチューリップを欲しがっているマニアたちのリクエストも提示されています。 もし彼らのリクエストを満たせれば大きな利益となりますので、どの組み合わせが効率的か、や、次回ラウンドの入荷予定にも目を配る必要があります。
このため、市場での品種購入ではライバルと希望が被りがちになります。 希望が被った場合には競りが発生します。ただし、ゲームを通して所持金は常にギリギリであることや、落札したときに競り値を釣り上げた分はライバルに分配されてしまうため、むしろ手番順の優先度を活かして絶妙な初値を設定することが重要になります。
こうしてゲームを続けていき、相場変動カードの終盤でランダムな「バブル崩壊」が現れたときに所持金額が一番高いか、バブル崩壊までに異常に高価な「伝説の黒いチューリップ」を購入できた人が勝ちです。
ここがオススメ:
常にジリ貧の状態で、ときには借金をしながら売却と購入を繰り返し、少しずつ利益が出て資産が拡大する喜びが楽しめるゲームです。相場変動カードによってかなり展開が異なりますので、何度も遊びごたえがあります。
じっくり楽しめる大人向けとしてかなりおすすめのゲームです。美しいイラストのチューリップカードやチューリップ型のコマなど、豪華なコンポーネントも魅力です。
台湾版(2017年発行)
オリジナルの日本版は生産終了とのことで、2018年4月から台湾 Moaideas Game Design社版を取り扱っています。
内容物にほとんど違いはありませんが、チューリップ駒の形状が変更されていることと、競りのルールに少し調整が加わって改善されていることが特徴です。
丁寧な日本語ルールが同封されていますし、ボードやカードなど、内容物に記されている言葉は英語と中国語だとしてもゲームを遊ぶ上ではそれほど重要ではありませんのでご安心ください。

店内でサンプルをご覧いただけます。
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