ゲーム紹介:ポンジスキーム / Ponzi Scheme
投資自転車操業詐欺で勝ち逃げる
ポンジスキーム
/ Ponzi Scheme
メーカー: Homosapiens Lab (ホモサピエンスラボ, 台湾), 発行年: 2015年
作者: Jesse Li (ジャッシー・リー, 代表作:『鋼鉄と火薬』『歴史悠久』)
12才~大人, 3~5人用, 所要60分, ルール難度:★★ (2)

『ポンジスキーム』は、実在した詐欺事件を題材に、各自、資金を集めた投資家への配当支払いを、新たな投資家からの資金によってまかなう〈自転車操業詐欺〉を行ないながら、誰かが破産したときの所持資産を競うゲームです。

1920年代に起こり、今だにその手法の詐欺が発生するきっかけとなった、「ポンジ・スキーム」と呼ばれる投資自転車操業詐欺がテーマです。
各自、自分だけは裕福なまま逃げ切れると考えている、この投資自転車操業の詐欺師となります。
⇒リンク:Wikipedia:ポンジ・スキーム
1人ずつ代わりばんこに、共通の場に9枚陳列された〈貰える資金が記された投資家〉カードのうち1枚を取り、資金を調達します。 また、併せて〈見せ掛け会社〉の成長タイルも購入します。
投資家カードを取るたびに資金はどんどん増えていくように思えますが、投資家カードごとに記された〈支払い期(=ラウンド)〉が経過するたびに、記された〈配当金〉を支払わなければなりません。そしてその配当金は雪だるま式に増えていくのです。
写真の例でいえば、13ドルを調達した投資家には、4ラウンド後に10ドルを支払わなければなりません。その10ドルをなんとかしようと思い、25ドルを調達しました。しかし、その投資家には4ラウンド後に27ドルを支払わなければならず、44ドルを調達しましたが、その3ラウンド後には52ドルを用意しなければならないのです…。
投資家の調達額面には限界があり、いつまでもは持ちません。誰かが支払えずに〈破産〉するでしょう。 そのとき、その破産した人以外が持つ〈見せ掛け会社〉の規模が勝敗を大きく決めます。
見せ掛け会社の規模は成長タイルの種類や枚数で示され、この成長タイルをめぐって、個人間で水面下の売買交渉が行なわれます。
交渉は、同種タイルを持ち合っているライバルに対して、皮財布にこっそり紙幣を入れて渡し、その額を受け取られたならばタイルをもらい、同額面を入れて返されたならばタイルを渡す、という売買方式を取ります。 ほどよい額面を設定しないと、ライバルにとって美味しい思いをさせてしまいます。自分だけが知っているタイミングでライバルを破産させられるように仕向けましょう。
こうしてゲームを続けていき、誰かが支払えずに破産したときに、それ以外の人で〈見せ掛け会社〉の規模と資金を清算し、もっとも評価得点が多い人が勝ちです。
ここがオススメ:
どんどん資金を調達すれば何とでもなるような気がしていた序盤とは裏腹に、膨れ上がっていく支払いと資金調達に誰もが「ヤバい…これほんとにヤバい…」と冷や汗をかきながら、資金運営ギリギリの線で売買交渉を行なっていく、まったく新しい感覚で盛り上がるのが楽しいゲームです。
じっくり楽しめる大人向けとして超おすすめです。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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