ゲーム紹介:キングドミノ / Kingdomino
地形札を繋げ5×5マスで王国繁栄
キングドミノ
/ Kingdomino
メーカー: Blue Orange (ブルーオレンジ, フランス), 発行年: 2016年
国内版発売元: テンデイズゲームズ, 国内版発行年: 2017年
作者: Bruno Cathala (ブルーノ・カサラ, 代表作:『モウ』など多数)
8才~大人, 2~4人用, 所要15〜20分, ルール難度:★★ (2)
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ドイツ 2017年 ゲーム大賞 (Spiel des Jahres) 大賞受賞 |

『キングドミノ』は、場に提示される〈2マス分地形タイル〉を選んでは、自国の5×5のマス目に置きながら、地形の種類ごとに〈つながっているマス数×記された王冠個数〉の合計高得点を狙うゲームです。

「ドミノ」というと今ではすっかり「ぱたぱたと連鎖で倒すもの」になってしまいましたが、本来は、サイコロのような「目」で数が記された2マス分を連結した牌を繋げて遊ぶ戦略ゲームのことを指し、この『キングドミノ』も、その「ドミノ」を継承しています。

各自、自分の色の城1マス分から始めて、〈砂漠〉と〈森林〉など、地形マスが2つ分連結したタイルを場から取っては、自分の城に繋がるように置いていき、なるべく同じ種類の地形マスがより多く繋がることを目指します。
中央の場の、山札により近いタイル上にコマを置いている人から順番に、自分のコマが置いてあったタイルを取って自分の王国に繋げ、その後で、場の、空いているほうの列のどこかに置く、を繰り返していきます。
各自の王国は、最大で5×5マスという小さな領域までしか認められません。取ったタイルを、同種地形の〈繋がりマス数〉が増えるように、また無駄な空きマスが出ないように、どこに、どんな向きで置くのか、頭を悩ませるでしょう。
また、コマを新しいタイル列に置くときも慎重に。自分の王国ではどの地形種類を大きくするのか、計画によって次に取るタイルの狙いも変わってきますし、ライバルにとって「おいしい」タイルを取らせないように邪魔したいところです。また、置く場所によって、次の回にタイルを選ぶ順番も決まってしまいます。
さらに、ときどき、タイルの地形に王冠がいくつか記されたものがあります。最終的な得点計算では、ひと繋がりの同種地形のマス数と、その上に記された王冠個数の〈掛け算〉を集計するため、マス数が増えれば増えるほど掛け算得点にインパクトがあるこの王冠も見逃せません。
こうして、1人1枚ずつタイルを取って配置しつつ、次のことを考えてタイル選びをしながらゲームを続けていき、誰もが5×5マス分の王国マスを完成させたらゲーム終了。〈地形ごとの繋がりマス数 × 王冠数〉を計上して、より得点が多い人が勝ちです。
ここがオススメ:
ライバルたちの王国作りの方向性を睨みつつ、次のタイル選びが悩ましくて楽しいゲームです。遊ぶたびに、タイルの地形マス構成が解ってくると、より深みを増していくでしょう。
短時間で頭を使ってじっくり楽しめる、子どもから大人まで幅広い年齢層向けとしてかなりおすすめのゲームです。
世界最大のボードゲームファンサイト「Boardgame Geek(ボードゲームギーク)」でも、8〜10点満点の高評価コメント(英語)がたくさん寄せられています。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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