ゲーム紹介:スパイフォール / Spyfall
質問重ね"状況知らず"を炙り出す
スパイフォール
/ Spyfall
メーカー: Hobby World (ホビーワールド, ロシア), 発行年: 2014年
国内版発売元: ヘムズユニバーサルゲームズ, 国内版発行年: 2016年
作者: Alexander Ushan (代表作:アレクサンダー・ウスハン)
13才~大人, 3~8人用, 所要15分, ルール難度:★☆ (1.5)
![]() |
ドイツ 2016年 ゲーム大賞 (Spiel des Jahres) 準候補 (Empfehlungsliste) |

『スパイフォール』は、他全員が知っているのに、秘密裏に割り当てられるスパイ役の1人だけが知らされていない「カジノ」「飛行場」などの〈今回の場所〉について、全員で指名形式の質問をしながらそのスパイをあぶり出そうとするゲームです。

毎回、ゲームを遊ぶたびに、「カジノ」や「飛行場」など、同じ〈場所〉カードが束になって分けられているチャック袋30個の中から、ランダムで1つだけを選び、表側を見ないようにして各自に1枚ずつ配ります。

全員に同じ場所のカードが配られているかと思いきや、あらかじめ1枚だけ混ぜられている〈スパイ〉カードを受け取ってしまった人だけは、今回のお題である〈場所〉が判りません。
さあ、全員でこの〈お題知らず〉のスパイをあぶり出していきましょう。
1人ずつ、自分の番が来たときに怪しいと思う人を指名し、この場所についての質問をします。例えば、「ここに始めて行ったのはいつごろかな?」「ここで使うお金ってどのくらい?」といった具合です。

これらの質問内容や、質問の答えによっては、スパイにお題の場所を悟らせてしまうかもしれません。自分はちゃんとお題を知っていることを伝えつつ、スパイにはお題を悟らせないような質問や回答を心掛けましょう。
お題の場所にそぐわないようなおかしなことを言った人には、より多くの質問が浴びせられるかもしれません。
こうして、制限時間内で質問と回答を続けていきながら、途中で1人1回のチャンスを使って疑わしい人を指名して票を集め、もし全票一致だったら、その疑われた人の真偽を確かめる勝負に出ます。さて、その人は本当にスパイだったのでしょうか…?
慣れてきたら、うまく勝った陣営に入る得点をゲームを繰り返すたびに累計していって個人得点を競ってみたり、各お題カードに個別に記されている〈役割〉を演じることで、さらに深みのある質問と回答が楽しめるでしょう。
ここがオススメ:
「お題を知っている人には解る」ギリギリの線での質問や回答の妙が楽しいゲームです。
お題を知らされていないスパイ役は、他の人たちがやりとりする質問と回答をヒントに、うまく口裏を合わせなければなりません。かなりハードです。顔が硬ばって冷や汗が出そうになります。また、各自、少しずつお題に対する知識や感じ方の個人差があるため、誰もが怪しく思えてとても盛り上がります。
手軽に楽しめる大人向けとしてたいへんおすすめです。
第二版(2017年3月発売)の変更点:
- パッケージのデザインが変更されました。
- チャック袋とカードの強度が上がりました。
- ロケーションカード「ガソリンスタンド」の名称が「自動車修理場」に変更されました。
店内でサンプルをご覧いただけます。
- 関連記事
-
- ゲーム紹介:リカーーーリング / ReCURRRing (2017/01/31)
- ゲーム紹介:パフューマー(調香師) / The Perfumer (2017/01/29)
- ゲーム紹介:スパイフォール / Spyfall (2017/01/17)
- ゲーム紹介:コードネーム / Codenames (2017/01/16)
- ゲーム紹介:カルバ拡張チップセット (2017/01/07)