ゲーム紹介:キャントストップ (2016年日本版) / Can't Stop

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賽振りの止め時を計り駒を頂上へ
キャントストップ(2016年日本版) / Can't Stop
メーカー: ニューゲームズオーダー(日本), 発行年: 2016年(原版1980年アメリカ)
作者: Sid Sackson (シド・サクソン, 代表作: 『アクワイア』など多数)
9才~大人, 2~4人用, 所要30分, ルール難度:★☆ (1.5)

ドイツ 1988年
ゲーム大賞 (Spiel des Jahres)
候補 (Auswahlliste)
キャントストップ(2016年日本版):箱

『キャントストップ』は、振り直すたびに「台無し」確率が高まるリスクを背負いつつ、サイコロ4個を何度も振っては、自分のコマ群をより進めるか、もう止めておくかの止め時を図り、いち早く11列のどこか3列でゴールを制するゲームです。

キャントストップ(2016年日本版):展示用写真

2から12までの数が示された11列があります。列ごとに自分のコマをマス目に沿って進めていき、3箇所で頂上(最後のマス)を制すことを目指します。

コマを進めるためには、自分の番でサイコロ4個を振ります。出目を見て考えた上で2個ずつのペアに分け、その2個の合計の数が、自分のコマを1歩進められる列として使われます。
例えば、サイコロの出目が2,3,4,6だったとき、〈4と2〉〈3と6〉のペアに分けると、〈6〉と〈9〉の列で自分のコマを1歩ずつ進めることになります。

自分の番を「もう止める」と言わないかぎり、何度でも〈サイコロを振る〉→〈出目を割ってコマを進める〉をして構いません。

しかし、ほどよく「もう止める」しないと、〈自分の番で進められるのは3列まで〉と〈誰かが頂上を制した列では進められない〉という条件により、どのように2個ペアの組み合わせを作ったとしてもコマを進められなくなってしまい、今回進んだ分がすべて帳消しになってしまいます。

こうしてゲームを続けていき、頂上を制したコマが3個目になった人が勝ちです。

ここがオススメ: 振るたびに、またゲームが後半に進むにつれて失敗する確率が高くなることが頭では解っていても、「あともう一歩」が欲しくてついついサイコロを振ってしまう人間の悲しい性が垣間見えるのが楽しくてギャンブル風に盛り上がる、大人で手軽に遊ぶのにお薦めの名作ゲームです。

店内でサンプルをご覧いただけます。

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投稿者:すごろくや

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マサヤン  
ルールの説明

ルールに関して確認させてください。

今、10の列はすでに誰かがゴールしているとします。
そのときに、自分の番が回ってきて、「5,5,1,1」が出た場合に、5+5=10,1+1=2として、2のみにポーンを置き進めることは可能でしょうか。

また、ゲームをしてみて、先攻有利に思えるのですが、どう思われますか?

2017/10/29 (Sun) 10:12 | EDIT | REPLY |   
すごろくやスタッフ  

マサヤン さま

回答いたします。

>今、10の列はすでに誰かがゴールしているとします。
>そのときに、自分の番が回ってきて、「5,5,1,1」が出た場合に、5+5=10,1+1=2として、2のみにポーンを置き進めることは可能でしょうか。

2のみポーンを進めることは可能です。

10の列をゴールしているという条件以前に、ルールブックの「さらにサイコロを振る」という項目には「作った2つの目のうち最低1つについて、ポーンを進めるか、新たに置くかするために採用できているかぎり〜」という文章があります。ですので、ゴールしているかに関わらず可能です。


>また、ゲームをしてみて、先攻有利に思えるのですが、どう思われますか?

どのような点を有利と捉えてらっしゃるかによりますが、
特にそういったことがあるゲームではないと考えております。

2017/10/29 (Sun) 12:09 | EDIT | REPLY |   

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