ゲーム紹介:サトールの魔方陣(第二版) / SATOR AREPO TENET OPERA ROTAS - Malleus Maleficarum
空中通路の移動回転で書物を収集
サトールの魔方陣 (第二版)
/ SATOR AREPO TENET OPERA ROTAS - Malleus Maleficarum
メーカー: Post Scriptum (ポスト・スクリプタム, イタリア), 発行年: 2015年(初版2008年)
作者: Enrico Pesce (エンリコ・ペシェ) & Federica Rinaldi (フェデリカ・リナルディ)
8才~大人, 2~4人用, 所要45〜90分, ルール難度:★★☆ (2.5)
『サトールの魔方陣』は、マス目の盤面上で、テトリスのピースのような通路群を、自分の駒がその上を歩けるように手札のカードを使って移動・回転させながら、散らばっている書物を集めていくゲームです。
この『第二版』は、2008年に発行された初版に、拡張「魔女に与える鉄槌」用のコマ・カード類とルールが加えられた新版です。
【物語】古(いにしえ)の図書施設の話です。偉大なサトールの秘密を知る唯一の看守が年老いていくにつれ、奈落の底に封印されていた呪われし罪人たちの魂が徐々に抜け出そうとしています。
看守の命を受け、封印を守るため、穴の上に設けられた複雑なからくりの空中通路を操作して〈失なわれし書物〉を集めなければなりません。
各自、看守に任命された侍者(位の高い人に仕える者)となり、自色のコマで空中通路の上を歩き、自色の書物を先に4冊集めることを目指します。
1人ずつ代わりばんこに、手札のカードと規定のアクションポイントを消費し、盤面上の空中通路タイルのずらし/回転によって、書物までの道を確保したり、乗ったまま大きく移動したり、書物が乗っている通路を引き寄せたり、人を邪魔したりしていきます。
また、特殊な効能を持つカード群を使えば、ガーゴイルで障害を作ったり、穴を飛び越えたり、たくさんの通路を動かせたり、破壊したりすることもできます。
こうして書物を回収しながらゲームを続けていき、先に自色の書物4冊を集めた人が勝ちです。
拡張ルール「魔女に与える鉄槌」では、幽霊のように空中ですら自由に移動できる〈暗黒僧〉が1体登場し、それにまつわるタイルやコマ、カードなどが導入されます。
この暗黒僧は、全員が手札を捨てることで思い思いに移動することができます。誰かのコマに当てることで、その人の行動回数が鈍化する〈呪い〉を押し付けていくのです。
ここがオススメ: カードの効能とアクションポイントの組み合わせを考えて通路ピースを移動・回転させ、誰にも気付かれない活路を見出していったり、その計画を他の人が動かすことで台無しにされてしまったりと、パズルっぽいやりくりの楽しさの中に攻撃的な要素が組み込まれたゲームです。じっくり楽しめる、大人向けとしてかなりおすすめのゲームです。
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豪華説明書付: 同社のゲーム『011 (ゼロワンワン)』と同じく、メーカーの協力によりオリジナルのルールブック装丁そのままの豪華な日本語説明書を用意しました。 元の説明書では解らなかった、その後に発表された補足項目なども網羅しています。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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