戦略サッカーボードゲーム『フーバ』進行例

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すごろくや

フィールド内13区画の多勢無勢の配分でボール支配を奪い合う戦略サッカーボードゲーム『フーバ / FUBA』のゲーム進行例です。

まずはキックオフ。ゲーム開始です。

フーバ:キックオフ

濃淡で大きく色分けされた13区画ごとに選手コマが配置されています。区画内にいるコマは個数しか意味を持ちません。例えば、中央の大きな区画(センターラインがあって勘違いしやすいですが、中央はひとつの大きな区画です)は、見た目でたまたま赤コマが向こうに、青コマが手間にありますが、この区画内であればどこにあっても意味は変わりません。「赤4個」と「青4個」、そして「ボールがある」ということしか意味を持ちません。

最初のボール支配は手前の青チームです。

ボールの移動です。運ぶ対象の区画を決めます。まずはいったん、敵がいない味方だけの右スペースに運ぶことを考えました。

フーバ:状況その1

今後のさまざまな決定項のために両者がサイコロを振っています。青チームの「4」を使ってボール移動の成否判定を行ないます。
基点(移動元)区画とターゲット(移動先)区画、それぞれのコマ数比により、(0)+(+2)、合計+2の補正を得て、青チームの移動力は「4」ではなく「6」でした。
「6」は、現状のボール型サイコロの値「3」よりも大きいので移動成功です。もしここで失敗していれば、ボール支配権が即座に相手に移るところでした。

ボール型サイコロをターゲット区画に移動させつつ、このボールの値が変わります。

フーバ:状況その2

本来は青チームのダイス値の「4」になる(つまりだんだん維持できなくなる)はずですが、敵がいない独占区画のため、補正の「-1」を得て「3」のままでした。

ここで、ボール支配側の青チームにはシュートチャンスがあるのですが、ゴールを狙える区画ではないため、飛ばします。

次は両チームの選手移動です。まずは、サイコロ目の低かった(3 < 4)赤チームから。

フーバ:状況その3

ゲーム冒頭で両者が決めてあった今回のフォーメーションに応じて、3種類の移動方法ごとに動かせる個数が定められています。
赤チームは、最前線と最後線を変えない範囲で自由な1区画分の移動ができる〈ミッドフィールダー動き〉を選択しました。フォーメーションは[4 - 4 - 2]でしたので、この〈ミッドフィールダー動き〉では4個移動させられます。ボールの方に寄っていきました。

次に青チームの移動です。

フーバ:状況その4

青チームは、2区画まで直進できる〈フォワード動き〉を選択しました。フォーメーションは[3 - 5 -2]でしたので、2個移動させられます。空いた左をいっきに前進させました。

ここで1ターンが終了です。

フーバ:状況その5

次のターンです。ボール移動から。

フーバ:状況その6

大きく左サイドに移そうとしました。今回の青チームのサイコロ値「5」を使って移動の成否判定を行ないます。
移動元と先の区画ごとのコマ数比により、(-1)+(+2)=「+1」、そして間に1区画を挟んだ長距離補正の「-2」を加えた合計「-1」の補正を得て、青チームの移動力は「5」ではなく「4」でした。
この移動力「4」は、現状のボール型サイコロの値「3」よりも大きいので移動成功です。

ボール型サイコロをターゲット区画に移動させつつ、無人区画のため、隣接区画の選手コマもここに移動させます。
ボールの値が、青チームのサイコロ値「5」に独占区画補正「-1」を加えて、「4」に変わりました。

ここでシュートチャンスがありますが、ボール値が高いことと、ゴールから遠すぎることで補正値が大きく下げられるため、成功しないと判断してシュートは行ないませんでした。

選手の移動です。サイコロ値が小さい(5 < 6)青チームから。

フーバ:状況その8

再び〈フォワード動き〉で2コマをいっきに前進。ペナルティエリアに陣取ります。

次に赤チームの移動です。

フーバ:状況その9

シュートを警戒し、2区画までまっすぐ後退できる〈ディフェンダー動き〉を選択、4個を移動させて守備を固めました。

2ターン目が終了しました。

フーバ:状況その10

…とこのように進行していきます。青チームはゴールを狙いたいものの、そろそろボール支配を奪われそうなことも警戒しなければなりません。
実際には、互いのサイコロ値や、ボール型サイコロの値に応じて、時間経過があったり、フリーキックなどが起こりえます。
サッカーファンならぜひ一度遊んでみてください。

ゲーム紹介:フーバ / FUBA

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投稿者:すごろくや

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ウタ  

先日のゲームマーケットにてフーバを購入させて頂きました。最初は難しかったですが慣れてくるにつれサッカーっぽい動きが出来るようになり楽しくプレイしております。
この進行例を読んでいて気になった箇所があったので質問させてください。
2ターン目で、青チームのサイドチェンジの際、基点エリアとターゲットエリアの補正合計が(-1)+(+2)=+1となっておりますが、基点エリアでは赤チーム2人青チーム1人なので2倍差の-2となり合計補正は0となるのではないでしょうか。(距離補正も入れると合計-2)
私のルール認識が間違っているのかもしれませんが、何か他の要素があってこうなっているのですか?

2014/11/26 (Wed) 01:10 | EDIT | REPLY |   
すごろくや店主  

ウタさん
ありがとうございます。はい、その解釈で合っています。
頑張って作ったのですが、記事を書きながら写真の状況にはいくつか抜けがある(ご指摘以外にもまだあります)ことに気付きました。
プレイの雰囲気紹介用としては充分機能していそうなので当面はこのままにしておきます。

2014/12/06 (Sat) 17:19 | EDIT | REPLY |   

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