ゲーム紹介:キュージェット / Q-Jet 21xx
コース取りが命運を分けるレース
キュージェット
/ Q-Jet 21xx
メーカー: メビウスゲームズ (日本), 発売年: 2014年 (原版:1989年ドイツ)
作者: Wolfgang Riedesser (ヴォルフガング・リーデッサー)
12才~大人, 2~6人用, 所要40分, ルール難度:★☆ (1.5)
『キュージェット』は、未来都市を舞台に、1~6のカードを出して自分のレーシングカーをコース上で進め、コース取りをうまく行なうことでライバルをブロックしつつゴールを目指すレースゲームです。
1989年、ドイツで発行された名作ゲーム『アベカエサル』のリメイクです。
21xx年を想定した未来都市が舞台です。
1人ずつ代わりばんこに自分のレーシングカーをコース上で少しずつ進めていき、3周して先にゴールすることを目指します。
レーシングカーを進めるには、手札から1~6のカードを選んで消費しなければなりません。その数の分だけマス目を進ませることができます。
コース上に何箇所か、中央分離帯で左右に分割されたところがあり、例えば内周側が1マスに対して外周側が3マスで構成されているなど、無駄な歩数を消費させられるようになっています。
このような無駄に数を消費するコースはできるだけ進みたくないものですが、「他者を追い越せない」「出せる限りはカードを出さなければならない」という厳しいルールによって、ライバルに内周をブロックされ、泣く泣く外周を通らなければならないことがまま起こります。
各自が進むために使う手札のカードは、自分専用の山札から補充するのですが、すべてのカードの数の合計は、そのような無駄なマス目を通ることをあまり想定していません。つまり、無駄なマス目を通ってばかりいると、カードが尽きてしまい、3周目のゴールに辿り着けない可能性があるのです。
また、ゴールするまでの1周目か2周目の終わりには、〈ピットイン〉として必ずゴールライン脇の側道に入って止まり、〈チャージキーカード〉を提出しなければなりません。このピットインを行なわないと無条件に脱落となるため、各自、側道へのコース取りにしのぎを削ることになります。
こうしてゲームを続けていき、いち早く3周目のゴールに到達した人から高得点のポイントを受け取り、以降、2位、3位と低くなっていく得点を受け取って1ラウンドを終えます。
ボードの両面と逆順の組み合わせで全4ラウンドを行ない、最高得点の人が勝ちです。
ここがオススメ: ライバル同士がレーシングカーをぶつけながらデッドヒートを繰り返す未来の闘技場の雰囲気たっぷりに、ブロックされて動けなかったり、外周の無駄なマス目を進まされたりして、「早く行ってくれ!」と爪を噛むような悔しさが盛り上がります。罵り合いが楽しめる大人向けとしてかなりおすすめのゲームです。
2014年版 2014年に再発行された版ではレーシングカーが木製コマになり、ルールにわずかな変更点が加わっています。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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