ゲーム紹介:ヴァンパイアレーダー / Vampire Radar
見えない吸血鬼VS弾丸撃つ他全員
ヴァンパイアレーダー
/ Vampire Radar
制作・発行: かぼへる (日本), 発行年: 2015年(初版2014年)
作者: 金子 裕司 (かねこ ゆうじ)
10才~大人, 2~4人用, 所要60分, ルール難度:★★ (2)
『ヴァンパイアレーダー』は、吸血鬼役1人が姿を見せずに屋敷内を徘徊して人間を襲う中で、他全員の人間役が探知機で吸血鬼の居場所を推理しながら弾丸を当てて倒そうとするゲームです。
1人がヴァンパイア(吸血鬼)役で、その他全員が人間役です。人間たちは屋敷の中で自分のコマ2個を動かしていきますが、ヴァンパイアは姿が見えない設定のため、コマがありません。
1人ずつ代わりばんこに、自分の番で移動や攻撃などを組み合わせて2回分のアクションを行なっていきます。
移動に際して、ヴァンパイアは姿が見えないため、衝立の中で移動場所を記録していきます。もし、近くのマスに人間のコマがいれば、攻撃によって瞬時に抹殺するでしょう。ただし、この攻撃によって居場所を知られてしまうことにもなります。
一方、人間たちは直線上の1方向に弾丸を撃つことで、もしそこにヴァンパイアがいればダメージを与えられます。ヴァンパイアはダメージを受けるたびに体力チップを失なっていき、最後の1枚が尽きると敗北、人間側の勝ちです。
ただし、弾丸の個数には限りがあります。撃ち損ないを避けるためにも、レーダー(探知機)のマスを使ってヴァンパイアから〈何歩分離れているか〉を教えてもらい、ある程度特定することが不可欠です。しかし、ヴァンパイアはそれを逆手に取ってレーダーの近くに潜んでいるかもしれません。
こうしてゲームを続けていき、人間コマが全滅、もしくはヴァンパイアを倒す術が尽きるとヴァンパイアの勝ち。それまでにヴァンパイアを倒せれば人間側の勝ちです。
ここがオススメ: 互いの位置関係を将棋のような理詰めで調整しながら、危険を覚悟でいくつかあるヴァンパイアの位置候補を潰していく人間側のチームワークと、巧みなマス移動で撃ち損じを誘いながら反撃の機会を伺うヴァンパイアの心理・頭脳戦が楽しめるゲームです。比較的短時間でじっくり考える、子どもから大人まで幅広い年齢層向けとしてかなりおすすめのゲームです。
2015年新版: 2015年11月に再発行された新版では、次のような変更点があります。
- 1タイルが4マス構成になり、準備が簡単になりました。
- 終了条件が見直され、より収束性が高くなりました。
- 難易度調整ができるようになりました。
- 英語ルールが含まれています。
- 新しい応用ルールの追加により、人間側の行動に幅が広がります。
- アルファベット表記が Rader→Radar に変更になりました。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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