ゲーム紹介:スコットランドヤード東京 / Scotland Yard Tokyo
移動手段を頼りに怪盗を追い込む
スコットランドヤード東京
/ Scotland Yard Tokyo
メーカー: Ravensburger (ラベンスバーガー, ドイツ), 発行年: 2014年
国内版発売元: カワダ, 国内版発行年: 2014年
作者: Projekt team Ⅲ (第3開発チーム)
8才~大人, 2~6人用, 所要45分, ルール難度:★★ (2)
『スコットランドヤード東京』は、東京都内を舞台に、怪盗ミスターX(エックス)役1人が操る〈見えないコマ〉の居場所を特定するため、移動手段の履歴をヒントに、他全員の刑事が相談しながらコマで追い詰めるゲームです。
ロンドン市内を舞台にした名作『スコットランドヤード』をベースに、舞台を東京にし、いくつか改良が加えられた姉妹品です。
ボード上には、皇居や東京タワー、葛西臨海公園など、東京都の地図が細密に描かれています。たくさんの交差点がコマが移動するマスとして存在し、それぞれがタクシーやバス、電車、フェリーの路線でつながっていて、近距離⇔遠距離の交通網として機能します。
ミスターX(エックス)役が1人、他全員がそのミスターXを捕まえたい刑事たちです。2〜4人で遊ぶときには、チケット不要で移動できる〈巡査〉コマも使います。誰かの刑事コマがミスターXと同じ場所になったら刑事たちの勝ちです。
ミスターXのコマは、ボード上に置かれず、〈見えない〉ことになっています。帽子のツバで目線を隠しましょう。
毎回、ミスターXは、紙に居場所を記しながら、自由な交通手段チケットを使って移動していきます。そのたびに、新しい移動手段のヒントを手に入れた刑事たちは、例えば、バス→バス→タクシー、の経路で移動したということは…、という具合に、交通手段の履歴とボードの交通網と照らし合わせて居場所の可能性を探り、逃がさないように、自分たちもチケットを使って移動し、取り囲もうとします。
でも、全く検討違いの場所を取り囲んでいるのかもしれません。さらに、刑事たちのチケットは有限なため、目先のことだけを考えて移動していると、後半、行きたくても行けない場所が発生してしまいます。
ときどき、ミスターXの居場所の目撃情報が入ります。そのときだけは、ミスターXはコマをボードに置いて居場所を明らかにしなければなりません。ミスターXとしては、刑事たちに歩み寄られていっきに不利になりますが、ミスターXだけが使える特殊な〈連続移動チケット〉や、その回だけ使用した交通手段を隠せる〈ブラックチケット〉を使って包囲網をかいくぐりましょう。
こうしてゲームを続けていき、ミスターXの居場所を突き止めて刑事たちが勝つか、ミスターXが24回(24時間)内に逃げ切れればミスターXの勝ちです。
対象8歳以上(本編は対象10歳以上)とした遊び方として、電車経路を封印し、常に見えているミスターXを追い詰めながらも、たまに姿が消えて居所が掴めなくなる〈ビギナーズルール〉もあります。
ここがオススメ:
ミスターXは、間近に刑事たちがいると心臓が破裂しそうなほど緊張します。でもそのような危険を冒さなければすぐに捕まってしまうでしょう。刑事たちが相談の上で推理を間違えてまったく別の地域を捜査しているとき、ミスターXは内心で笑いが止まりません。
推理と心理戦が楽しめる不朽の名作ボードゲームが、日本の東京を舞台に登場しました。もし東京の街を知っていれば、「ヒルズの辺りじゃないかな?」「国技館の方も怪しいよ」など、実際の広い範囲を舞台にした雰囲気をより楽しめることでしょう。じっくり楽しめる、子どもから大人まで幅広い年齢層向けとしてかなりおすすめです。
オリジナル版との主な違い:
- 交通網の構成が東京の地図に合わせたものになっています。
- 遊ぶ人数による刑事側のバランス調整用に、チケット不要で移動できる〈巡査〉が登場します。
- 初期チケット枚数が記された〈チケット置き場タイル〉が1人1枚ずつ付いています。
- 目隠しは帽子ではなく、紐で結ぶタイプのバイザーです。
- チケット表記が文字ではなくシンボルになりました。
- 電車経路を封印し、ミスターXが常に見えていてたまに消える〈ビギナーズルール〉が付いています。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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