ゲーム紹介:スコットランドヤード / Scotland Yard
移動手段を頼りに怪盗を追い込む
スコットランドヤード
/ Scotland Yard
メーカー: Ravensburger (ラベンスバーガー, ドイツ), 発行年: 2008年(原版1983年)
国内版発売元: カワダ, 国内版発行年: 2008年
作者: Projekt team Ⅲ (第3開発チーム)
10才~大人, 3~6人用, 所要45分, ルール難度:★★ (2)
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ドイツ 1983年 ゲーム大賞 (Spiel des Jahres) 大賞受賞 |
『スコットランドヤード』は、ロンドン市内を舞台に、怪盗X(エックス)役1人が操る〈見えないコマ〉の居場所を特定するため、移動手段の履歴をヒントに、他全員の刑事が相談しながらコマで追い詰めるゲームです。
ボード上には、バッキンガム宮殿やハイドパークなど、ロンドン市街の地図が細密に描かれています。たくさんの交差点がコマが移動するマスとして存在し、それぞれがタクシーやバス、地下鉄、船の路線でつながっていて、近距離⇔遠距離の交通網として機能します。
怪盗X(エックス)役が1人、他全員がその怪盗Xを捕まえたい刑事たちです。誰かの刑事コマが怪盗Xと同じ場所になったら刑事たちの勝ちです。
怪盗Xのコマは、ボード上に置かれず、〈見えない〉ことになっています。帽子のツバで目線を隠しましょう。
毎回、怪盗Xは、紙に居場所を記しながら、自由な交通手段チケットを使って移動していきます。そのたびに、新しい移動手段のヒントを手に入れた刑事たちは、例えば、地下鉄→タクシー→バス、の経路で移動したということは…、という具合に、交通手段の履歴とボードの交通網と照らし合わせて居場所の可能性を探り、逃がさないように、自分たちもチケットを使って移動し、取り囲もうとします。
でも、全く検討違いの場所を取り囲んでいるのかもしれません。さらに、刑事たちのチケットは有限なため、目先のことだけを考えて移動していると、後半、行きたくても行けない場所が発生してしまいます。
ときどき、怪盗Xの居場所の目撃情報が入ります。そのときだけは、怪盗Xはコマをボードに置いて居場所を明らかにしなければなりません。怪盗Xとしては、刑事たちに歩み寄られていっきに不利になりますが、怪盗Xだけが使える特殊な〈連続移動チケット〉や、その回だけ使用した交通手段を隠せる〈ブラックチケット〉を使って包囲網をかいくぐりましょう。
こうしてゲームを続けていき、怪盗Xの居場所を突き止めて刑事たちが勝つか、怪盗Xが24回(24時間)内に逃げ切れれば怪盗Xの勝ちです。
ここがオススメ:
推理と心理戦が楽しめる不朽の名作ボードゲームです。怪盗Xは、間近に刑事たちがいると心臓が破裂しそうなほど緊張します。でもそのような危険を冒さなければすぐに捕まってしまうでしょう。刑事たちが相談の上で推理を間違えてまったく別の地域を捜査しているとき、怪盗Xは内心で笑いが止まりません。じっくり楽しめる、子どもから大人まで幅広い年齢層向けとしてかなりおすすめです。
刑事5コマ分を1人で操れば、2人でも遊べます。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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