ゲーム紹介:ウィンターテイルズ:冬物語 / Winter Tales
協力して創作物語を綴るチーム戦
ウィンターテイルズ:冬物語
/ Winter Tales
メーカー: Fantasy Flight Games (ファンタジー・フライト, アメリカ), 発行年: 2014年(原版2012年イタリア)
国内版発売元: ホビージャパン, 国内版発行年: 2014年
作者: Jocularis & Matteo Santus
14才~大人, 3~7人用, 所要90分, ルール難度:★★☆ (2.5)
『ウィンターテイルズ:冬物語』は、“冬”派と“春”派の2チームに別れ、〈アリス〉や〈ブリキ男〉など、担当する童話由来の人物をさまざまな地域に移動させては、想像力を働かせて抽象イラストカードを使い、小さな対決を積み重ねていきながら創作物語を紡いで、自チームが勝利する結末に導くゲームです。
〈人形遣い・ピノッキオ〉や〈金持ち白ウサギ〉〈マッチ売りの少女の魂〉〈“冬”の王妃・白雪姫〉など、おとぎ話由来の人物14人が登場する、幻想的で残酷な戦時下の世界が舞台です。
憎悪と恐怖を原動力にした、凍てつく夜が永遠に続く冬を守ろうとする保守的な“冬”派閥と、そんな冬に終止符を打って再び暖かい春が巡ってくるように反逆を開始した“春”派閥との闘争劇の物語を、チーム対決での創作によって紡いでいきます。
1人ずつ代わりばんこに、自分が担当する人物を道に沿って移動させ、ボード上のさまざまな地区を巡って、自チームを有利に導くための〈クエスト〉を探し求めます。
この移動のときにも、手持ちの抽象的なイラストカードを使って物語の一部を創造し、語ります。
それぞれの登場人物たちや地区ごとに設定があるので、それらの設定を元に、想像力豊かな展開を試みましょう。
クエストを見つけたら、それを達成するために、また阻止するために、両チームとも何人かがその場に集まり、対決を行ないます。
対決は、1人ずつ、やはり自分のイラストカードを使って、いかにそのクエストの達成または阻止に近づくかを、飛躍や矛盾がないように物語を語っていきます。当事者たちが全員語り終えたら、チームごとに使われたカードの枚数合計で勝負が決まります。
こうして続けていき、規定のクエスト数を達成したら、最後の物語決戦を行なってゲーム終了。評価点が高い方のチームが今回の物語の勝者となります。
慣れた人向けに、各人物にゲーム要素を獲得するような特殊な能力が備わるなど、より細かい設定を導入する上級ルールもあります。
ここがオススメ: 少々重厚な設定のもと、想像力を働かせて突拍子もない物語の展開を見せて盛り上がるゲームです。チームの対決という目的が異なる方向性の違いによって、「ところがそのとき…」といった急展開の応酬が楽しめます。じっくり楽しめる大人向けとしておすすめです。
導入補足付き 重厚な手続きや例文の量で面喰らったり不安になったりしないように、すごろくやオリジナルの付録として、遊び方や楽しみ方をスムーズに理解・導入するための簡単な補足書をお付けしています。
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