ゲーム紹介:ラブレター (2014年箱版) / Love Letter
序列と効力を鑑み他者札を見抜く
ラブレター(2014年箱版)
/ Love Letter
メーカー: アークライト (日本), 発行年: 2014年(原版2012年)
作者: カナイセイジ (代表作:『ラブレター』『成敗』など)
10才~大人, 2~4人用, 所要10分, ルール難度:★☆ (1.5)
『ラブレター』は、各自、意中の姫に恋文を届けたい若者として、道化や騎士など、様々な人物カードの力を借りながら各自の手札情報を探り、最後まで姫などのより強い人物カードを保持するか、または他者の手札を見抜いて脱落させていくカードゲームです。
アークライト社発行の「2014年箱版」は、オリジナルの『ラブレター』に追加カードが加えられて、箱パッケージ仕様になったものです。
兵士や道化、騎士などの人物が描かれた、8種類16枚のカードを使って遊びます。
手札としてランダムに1枚ずつ受け取ったら、1人ずつ代わりばんこに、山札から1枚補充しては好きな方を出して、を繰り返していきます。
最後(山札が尽きる)までの間に、恋文を届けるべく、〈お姫様〉のカード、もしくは番号の序列で表された、より高い地位の人物カードを手に入れて保持することを目指します。
山札が尽きたときに各自の手札を比べて、もっとも地位が高い人が勝ちです。
しかし、全部で16枚しかありませんし、全体のカード枚数内訳の傾向として、低い数値の人物カードの方が多いため、高い地位のカードはそうかんたんには手に入りません。
そこで、もし高い地位の人物カードが手に入らないのであれば、人物カードの効能をうまく使い、高い地位のカードを持っていそうなライバルを脱落させてしまいましょう。
人物カードにはどれも強力な効能が備わっていて、〈人物当てで脱落させる〉〈手札を覗く〉〈手札を捨てて補充させる〉〈手札を交換〉といったものがあります。全体の枚数内訳を理解した上で、これまで公開されたカードや〈なぜそれを使ったのか〉などの情報を元に推理し、よく考えて攻撃対象を選びましょう。
こうして、途中脱落者が出たりしながらゲームを続け、1人生き残るか、山札が尽きたときにより高い地位の人物カードを持っている人が勝ちです。
ここがオススメ:
たった16枚で8種類しかないため、カードの枚数内訳を念頭に置きつつ「これを持っていそうな気がする」という推理が楽しめて盛り上がります。〈即脱落〉などの派手めな効能が見事に絡みあってドラマを生むように緻密に設計された、子どもから大人まで幅広い対象年齢に向けて超おすすめのゲームです。
ただし、短時間で決着がつく手軽なゲームではあるものの、運と戦略を適度なバランスで楽しむためには、そこそこの情報戦がやりくりできる(例えば名作『ごいた』が楽しめるくらいの)メンバーが必要です。
アークライト社2014年箱版: アークライト社発行の「2014年箱版」では、次のような違いがあります。
- パッケージが箱に。
- カードの地色や裏面、得点チップの絵柄。
- スタートプレイヤーをランダムで決めるための羽根ペン型タイル付き。
- 効能テキスト表記がない「イラストだけ」カード22枚。
- 新しい効能を持つ、差し替えて使う6種類の追加カード。
追加カード6種類には、男女関係を入れ替える〈王子〉や、姫と差し替えることで少し戦略的なひねりを生み出す〈姫〉のバリエーション、5人以上で遊ぶとき用に、持つだけで脱落させられる過激な〈王〉といったものがあります。
ケン・ニイムラ版 漫画家のケン・ニイムラさんがイラストを手掛けられた、可愛らしいカードイラストと、複数回で勝負するためのハート型の得点トークンが同梱された『ケン・ニイムラ版』もあります。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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