ゲーム紹介:アン・ギャルド(日本版) / En Garde
歩数札で追い詰めるフェンシング
アン・ギャルド(日本版)
/ En Garde
メーカー: New Games Order (ニューゲームズオーダー, 日本), 発行年: 2014年(原版1993年ドイツ)
作者: Reiner Knizia (ライナー・クニツィア, 代表作: ケルト, モダンアートなど多数)
8才~大人, 2人用, 所要30分, ルール難度:★☆ (1.5)
『アン・ギャルド』は、手札から歩数を表したカードを出しては移動や攻撃を行ないつつ相手を追い詰める、2人専用のフェンシングの決闘ゲームです。
※“En Garde”とは、フランス語で「構え!」を意味する、フェンシングでの試合開始の合図です。
マス目の端から始めて、1人ずつ交互に手札から1~5の歩数カードを出し、その分の〈移動(進む/退く)〉と手札補充を繰り返しながらジリジリと距離を縮めていきます。
相手が攻撃圏内に入ってきたら、同じく歩数カードで、ちょうどそのマス目分だけ先にいる場所を攻撃しましょう。有効だと考えたなら、同じ歩数カードを2枚以上重ねて出す〈強力な攻撃〉も可能です。
この攻撃の際、防御側は、攻撃と同じ構成でカードを出して〈受け流し〉をしないかぎり、〈命中〉として相手に1ポイント与えてしまいます。このため、その前の番で、攻撃を受けても〈受け流し〉ができないようなマス目にわざわざ飛び込むのはたいへん危険です。
このことから、その場からの攻撃では相手が受け流す準備をしていることが多いので、「移動攻撃」という、移動と攻撃がセットになったアクションが有効です。
移動攻撃では、移動と攻撃を1回で連続して行なうことができるため、防御側も受け流す準備があまりできてはいませんが、〈退く〉という選択肢で簡単に避けられてしまいます。
しかしこの場合、「退く」した防御側は何もできず、再び攻撃側の手番が回ってくるという利点があります。畳み掛けるように相手を追い詰めていきましょう。壁際に追い詰めることで〈退く〉ができない状態に近づけられますし、補充用の山札が尽きたときには、相手をより追い詰めている方にポイントが与えられるため、積極的に追い詰めたいものです。
しかし、お互いに歩数カードがどのように消費されたかを把握しているはずです。ゲームの進行につれて、補充用の山札が無くなってくると、どの歩数カードが何枚残っていて、もう無いのはどれかを鑑みた上で、パズルのように構成を組み立てて畳み掛けることができるようになります。果たして有利なのは追い詰めている方でしょうか、それとも追い詰められている方でしょうか。
こうして、どちらかがポイントを取るたびに仕切り直して再開、と続けていき、先に5ポイントを先取した人が勝ちです。手始めに簡単に遊べるルールもあります。
ここがオススメ: シンプルなルールながら、歩数カードのやりとりでフェンシングの主導権を取り合うステップとサーベルさばきの雰囲気が味わえ、今までどんなカードが使われたのか、なぜそのカードが使われたのかを鋭く考えれば結果につながるのが楽しい名作のひとつです。 短時間で深い情報戦を楽しめる大人向けとしてかなりおすすめのゲームです。
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