ゲーム紹介:レミングス / Lemminge
地形に応じた札で進む動物レース
レミングス
/ Lemming
メーカー: AMIGO (アミーゴ, ドイツ), 発行年: 2014年
多言語版発売元: ブラザージョルダン
作者: Sebastian Bleasdale (セバスチャン・ブリースデイル, 代表作:『キーフラワー』『モルゲンランド』など)
8才~大人, 2~5人用, 所要30分, ルール難度:★★ (2)
『レミングス』は、各自の小さな哺乳類『レミング』の2匹を、手札の地形カードを使って地形種に合わせて近道したり、人のを通せんぼしたり押し退けたりしながらマス目の盤面上で進めていき、いち早くゴールさせるレースゲームです。
ハムスターのような小さな哺乳類『レミング』たちのレースゲームです。六角形のマス目が敷き詰められた盤面のコースで自色の2匹をうまく進めていき、いち早くゴールを目指します。
1人ずつ、代わりばんこに自分のレミングを進ませるにあたって、手札から選んだカードを1枚使っていきます。カードには〈岩場〉〈池〉などの地形種と数値が示されていて、地形種はその特殊地形のマスに進入できることを意味し、数値は何歩分進めるかを意味します。
コースのマスは、そのほとんどがどんな地形カードでも通れる汎用的な〈草原〉なのですが、うねうねと蛇行しており、そのままではかなり歩数を必要とします。しかも、もし他のコマに邪魔されているとそれ以上進めません。適切な地形カードをうまく使うことで近道をしていきましょう。
場には使われたカードが地形種ごとに並べられたカード列があります。もし、今回使うカードに合う列があれば、その列の全数値合計分を加えていっきに進められます。ただし、この恩恵に預かれるのは、その列の最小値以下の値を持つカードを出したときだけです。それ以外の値の場合は、使う前にその列のカード群がすべて一掃されてしまい、追加分はありません。
このため、自分の番にはできるだけ追加分が稼げる列を狙い、かつ、他の人がその後そこを利用しづらい小さな値で〈上書き〉しようとするでしょう。手札の補充はひと手番分を補充だけに当てなければならないため、誰しもできるだけ効率良く手札を使い切ってから補充したいのですが、ライバルたちによって計画が狂わされることが頻繁に起こります。
また、列を一掃するときに、地形タイルによってマス目の地形種を〈上書き〉できます。ライバルの独走を阻止したり、自分に有利な近道を作っていきましょう。
さらに、移動歩数を使って他のコマを〈押す〉ことができます。押されるコマの分も歩数を消費するため、その機会はあまりない(自分のコマを進めるのに使った方が良い)のですが、ここぞという地形や陣形を見計らって〈押す〉ことで、意外な活路を切り開くことができるでしょう。
こうしてゲームを続けていき、自色のレミングを2匹ともゴールに辿り着かせた人が勝ちです。
ここがオススメ:
カードで地形をうまく利用して、一気にコマを進められたり、人のをブロックしたりして盛り上がります。子どもから大人まで幅広い年齢層でじっくり楽しめる、かなりおすすめのゲームです。
名作『アベカエサル』を彷彿とさせる「ちょっと邪魔しないでよ!」という楽しい罵り合いが盛り上がることでしょう。
多言語版: ボードやカードに言語の記載はありませんので、ゲームの内容に違いはありません。 説明書は、日本語を含むドイツ語、英語、フランス語、ハンガリー語の5ヶ国語で構成されています。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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