ゲーム紹介:ネイションズ / Nations

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人類興亡史の中で自国を指揮する
ネイションズ / Nations
メーカー: Lautapelit.fi (ラウタペリット, フィンランド), 発行年: 2013年
作者: Rustan Håkansson & Nina Håkansson & Einar Rosén & Robert Rosén
14才~大人, 1~5人用, 所要2〜4時間(1人につき40分), ルール難度:★★☆ (2.5)

ネイションズ:箱

『ネイションズ』は、エジプトやペルシアなどの文明国家の1つを担い、古代・中世・ルネサンス・産業期の4時代を経ながら、史実に基いた建物や助言者、軍隊、植民地などを獲得して富国強兵の評価点を競うゲームです。

ネイションズ:展示用写真

各自の手元に自国用のカード置き場ボードがあり、ここに、時代ごとに用意された施設や助言者、軍隊、植民地、モニュメントのカードを配備することで国を発展させていきます。
新たな時代の訪れと共にたくさんのカード候補が陳列されます。1人ずつ代わりばんこに、この中から自国の発展に相応わしい1枚を厳選して購入していきましょう。

購入した施設や軍隊は、〈金〉や〈食糧〉〈石(産業発展度)〉〈書物(伝統)〉を定期的に生み出し、〈軍事力〉や〈国の安定性〉のレベルを高めてくれますが、ただ購入しただけでは機能しません。それらに、自国の、5つほどしかない従事者コマを割り当てることで初めて機能するのです。
このため、どの施設にどのくらいの従事者を割り当てるかの采配が問われます。

  • 新たなカードを購入するには〈金〉
  • 従事者を割り当てるには〈石〉
  • モニュメントを建築するにも〈石〉
  • 〈植民地〉を得たり、諸解決の優先度を得るには〈軍事力〉
  • 〈軍事力〉を高めるためには〈食糧〉やその他の資源
  • 戦争の被害を避けるには〈国の安定性〉
  • 高得点を得るには〈書物〉

…とどの要素も必要です。バランスよく、将来を見据えて従事者を適切に配置し、新たなカードを得て、より高度な機能を持つ施設や軍備に置き換えていきましょう。

このゲームの最大の特徴は、史実に基いた有名な施設や助言者、軍隊、植民地、モニュメント、出来事などが登場することです。しかも、それらに実際の特徴を活かした効能が割り当てられているため、歴史をなぞりながら、歴史上ではありえないようなさまざまな文化を取り込んで国を成長させる楽しみがあるのです。
例えば、助言者「ブッダ」は、〈国の安定性〉を大きく上げますが、「瞑想」が必要なため、ラウンドの開始時に手番を飛ばされてしまいます。

ゲームの進行に応じて時代が移り変わり、その度にカード候補が入れ替わります。

古代、
ネイションズ:時代1カード

中世、
ネイションズ:時代2カード

ルネサンス、
ネイションズ:時代3カード

産業期、の4時代分です。
ネイションズ:時代4カード

これらのカードは350枚近くあり、1ゲームでは全て使いません。遊ぶたびに新たな発見があることでしょう。

こうして、4つの時代を経ながらゲームを続けていき、最後に国力としての評価点をもっとも稼いだ人が勝ちです。

また、より上級用のルールが段階的に用意されていて、国家ごとに初めから特徴があり、各カードの受け入れ数が異なったり、特殊な能力が備わっていたりします。また、カードも中級・上級と段階的に分けられているため、繰り返し遊んで慣れてきたときにも、これらを足すことで新たな発見や戦略があります。
なお、サイコロを使った仮想プレイヤーと対戦する1人用の遊び方もあります。

ここがオススメ: 長期的な視野に立ったシビアなマネジメントを行ないながらも、史実に基いたさまざまな人物や建築物を手に入れたり、恐しいイベントに翻弄されたりするのが楽しいゲームです。ルールは難解というほどではありません。かなりの長時間じっくり集中して遊べる大人向けとしてかなりおすすめのゲームです。

世界最大のボードゲームファンサイト「Boardgame Geek(ボードゲームギーク)」にて、10点満点の高評価コメント(英語, 日本語機械翻訳版)がたくさん寄せられています。

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