ゲーム紹介:キープクール / Keep Cool

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絶滅への温暖化を抑えて経済発展
キープクール(第四版) / Keep Cool
メーカー: Spieltrieb (シュピールトリーブ, ドイツ), 発行年: 2013年(原版2004年)
国内版発売元: , 国内版発行年:
作者: Klaus Eisenack (クラウス・アイゼンアック) & Gerhard Petschel-Held (ゲルハルト・ペッシェルヘルト)
9才~大人, 3~6人用, 所要90分, ルール難度:★★ (2)

キープクール:箱

『キープクール』は、世界の各経済地域1つを担い、経済を潤すためのCO2排出工場で地球温暖化を促進したり、環境破壊のダメージを避けるための技術開発や経済援助で地球温暖化を抑えたりしながら、自地域の秘密の条件達成を目指すゲームです。

キープクール:展示用写真

各自、〈アメリカと友好国〉〈ヨーロッパ〉〈開発途上国〉など、世界の6経済地域の1つを担当します。目的カードで秘密裏に与えられた条件を満たすため、自国の工場を活用して拡大生産を行なっていきます。

しかし、各地域によって最初に保持している工場数や経済力が異なります。〈アメリカと友好国〉などの先進国は、〈開発途上国〉 などの後進国に比べると圧倒的に大きい工場数・経済力を持っているため、そのままでは格差が開くばかりになってしまいます。

一方、工場のCO2増加によって地球温暖化が進むと、温室効果カードとサイコロによって世界各地で頻繁に影響が現れます。特に経済的なダメージを受けやすいのが先進国です。温暖化が進めば進むほど被害は甚大なものとなります。技術開発でのCO2抑制など、対策を強いられることになります。

キープクール:温室効果カード例

このため、どの地域も、地球温暖化による環境変化を利用した交渉を行なう必要があります。例えば〈開発途上国〉は経済大国に援助を要請するため、温暖化促進による大国への被害を楯に取って交渉に臨んだりします。「うちの技術開発に援助しないのならば、旧型の工場を増やしてCO2排出を増加させざるをえない。困るのはそちらだろう?」というわけです。

こうして、温暖化を抑えたい地域、進めたい地域など、各地域がパワーバランスを取りながら経済発展を進めていき、いち早く自地域の秘密条件を満たした人が勝ち、もし温暖化が進みすぎて極限状態になった場合は全員の負けです。

ここがオススメ: ドイツのポツダム気候影響研究所が開発したゲームです。地球温暖化がテーマということで、教育的でお堅い内容と思われがちですが、経済圏のジレンマと腹黒さが楽しめます。 初期状態の力関係など、各地域の特性がよく表現されており、例えばアメリカは傲慢で嫌われ者なところなどは実にリアルです。
じっくり遊ぶ大人向けとしてかなりオススメですが、全員が自発的に交渉を持ち掛けられないと面白さも半減してしまいます。「放置すればアメリカ圏の圧勝で終わる」という課題に対してどう挑むのか、手腕と工夫が問われます。

第四版と日本語化カード: 第四版では、炭素チップがプラスチック製の黒色になり、旧版では棒にリングを通す形式だった温暖化状況メーターが、立体の斜め溝形式になりました。
また、温室効果と目的カードについては、ドイツ/英語のカードに加えて、同じ構成の日本語/英語カードが封入されていて、より遊びやすくなっています。

店内でサンプルをご覧いただけます。

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