ゲーム紹介:レーベンヘルツ / Löwenherz
領地の施設を狙い壁でマス目を囲む
レーベンヘルツ(新版)
/ Löwenherz (Domaine)
メーカー: KOSMOS (コスモス, ドイツ), 発行年: 2003年
作者: Klaus Teuber (クラウス・トイバー, 代表作:『カタンの開拓者』『バルバロッサ』など多数)
12才~大人, 2~4人用, 所要60分, ルール難度:★★ (2)
『レーベンヘルツ』は、盤上の、より価値のある施設を自分の領地として囲い込むため、お金とカードを使って、マス目の辺に壁を置いたり、増兵して他領地を侵略したりするゲームです。
ボード上の地形のマス目が舞台です。初期状態では各自の城と騎士のセットがいくつか点在しています。ここから自分の城を拠点として、より広く、より価値のある施設(鉱山や村など)を同居させるように、マス目の辺に壁コマを置いて囲い込んでいきましょう。
1人ずつ代わりばんこに、手札のカードを使って未開拓の場所に壁コマ1〜3個を置いていきます。
もし、その壁で自分の城や騎士だけを完全に囲い込んだ領域ができたなら、そこが自分の領地となって、森や村など、含まれる施設の分だけ得点を得られます。
自分の領域を作るつもりで置いた壁は、その向こう側の領域作りを手伝っていることにもなります。序盤から中盤に向けて、盤上には大小さまざまな領域ができていくでしょう。
カードには壁作りの他にもいくつかの種類があり、例えば、〈自領地の拡大〉カードは、壁の並びを変えて膨らませることで領地を拡大できます。しかし、他人の領地に侵略するには、互いの領地内騎士の個数が上まわってなければなりません。この騎士を増やすにも、やはりカードを使います。
騎士数で負けそうな相手には、隣の領地との強制的な同盟関係を結んで、不可侵状態を作りだすカードも有効でしょう。
カードにはどれも強力な効能があり、どんどん使っていきたいものの、こうしたカードを使うには、その効能の強力さに応じたコストとしてお金を支払う必要があります。お金を入手方法は〈何かカードを手放す〉か〈支配した鉱山から湧き出る〉かしかありません。
このため、ぐるぐると手番を回しつつ、じわじわとお金を溜めてからドカン!とカードを出すタイミングとマネジメントが問われるのです。
こうして領地の鍔迫り合いをしながらゲームを続けていき、誰かが規定得点に達するか、カード補充ができなくなったらゲーム終了、もっとも高得点の人が勝ちです。
ここがオススメ: 俯瞰して大きく全体を捉えなければと解ってはいつつも、ついつい目の前の小競り合いに熱くなってしまい、意外な領地を見逃していたことに「あっ」と気付いて大逆転されたりするのが盛り上がります。 大人向けのじっくり型にしては比較的シンプルなルールですが、繰り返し遊ぶたび面白さに深みが出る超おすすめのゲームです。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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