ゲーム紹介:成敗 / Say Bye to the Villains
協力で能力駆使し江戸の悪を斬る
成敗(せいばい)
/ Say Bye to the Villains
メーカー: カナイ製作所, 発行年: 2012年
作者: カナイセイジ (代表作:『R』『ラブレター』など)
10才~大人, 3~8人用(推奨4〜6人), 所要30〜60分, ルール難度:★★☆ (2.5)
『成敗』は、江戸の町を舞台に、全員の連携によって手札のやりくりを行ないながら、自らを鍛えたり、悪党たちの懐を探ったりして、最後の悪党たちとの1対1の対決で全員成敗できるかどうかに挑戦するゲームです。
〈越後屋〉や〈山犬の甚五郎〉など、場の中央に並べられた悪党ども。これが今回、自分たち〈成敗人〉が裁きを下す相手です。
手札のカードを使って、悪党たちの懐を探って強さを確かめたり、自らを鍛えたりして、対決する相手を決め、最後の成敗決行に備えましょう。
最後の1対1ずつの対決は、各人物が持つ能力〈攻撃優先度〉〈攻撃力〉〈攻撃に耐えうる生命力〉に従って、1回ずつの斬り合いで勝負が決まります。それに備えて、全員で相談しながら、誰がどの悪党を担当するか、担当するとしたらどの要素をどのくらい鍛えなければならないかなどを判断して、1人ずつ代わりばんこに手札を自分で使ったり、相手に渡したりしていきます。
しかし、悪党たちも、自分の懐に伏せられたカードで、〈用心棒〉〈番犬〉などを備えており、能力に補正が加わります。
どんな備えをしているのか、手札のカードを使って探っていかなければなりません。
ところが、伏せられたカードの中には〈待ち伏せ〉〈偽情報〉などの罠が仕掛けられている可能性もあるのです。
こうしてゲームを続けていき、全員の対決相手が決まったらいよいよ成敗の決行です。1人ずつ、悪党の備えを明らかにした上で対決を行なっていき、すべての成敗が成功したら全員の勝ち、できなければ全員の負けです。
ここがオススメ:
「辰っつぁん、そいつはあんたにゃあ無理だ」「あたしにまかせておきな」など、テレビドラマ「必殺仕事人」シリーズのような成敗人の役になりきって、各自の能力を最大限に活かせるように立ち回りながら、伏せられた悪党の備えに翻弄されるのが楽しい、超おすすめのゲームです。
安定して成功できるようになるのはかなり難しいですが、毎回予想外の〈失敗し様(ざま)〉が楽しめるため、何度も用意する人物を変えて挑戦したくなります。作者さんからのコメントでも、長く楽しめるように難易度を高めに設定してあるそうです。
ルール上の「手札情報などは具体的に言ってはいけない」などの制限は、「活劇としての台詞は○。ゲームシステム的な情報のやりとりは×。」と捉えると良いでしょう。
店内でサンプルをご覧いただけます。
- 関連記事