ゲーム紹介:気球で大空へ / Aufbruch in Abenteuer
人が伏せた部品を推理し組み立てる
気球で大空へ
/ Aufbruch in Abenteuer
メーカー: HABA (ハバ, ドイツ), 発行年: 2013年
作者: Eljan Reeden (エリヤン・リーデン)
6才~大人, 2~4人用, 所要15分, ルール難度:★☆ (1.5)
『気球で大空へ』は、より多くのカゴと気球を組み合わせて大空へと旅立たせるべく、必要なカゴやその色に合った気球を手元に獲得するため、他の人が要らないと場に伏せたカードを疑うのか、新たに山札から引くのかが悩ましいゲームです。
山札だけが真ん中にポツンとある状態から始めて、1人ずつ代わりばんこに、山札からカードを1枚ずつ引いてこっそり自分だけ見ては、必要なカードなら手元に並べ、要らないなら伏せて山札の周りに置いていきます。
手元には、まずは〈カゴ〉カードが置かれ、そしてそのカゴの乗組員の色(赤・青・黒)に合う〈気球〉カードが接続されれば〈完成〉します。カゴには気球の連結数が示されているので、2個や3個の気球を必要とするカゴもありますが、完成すれば気球の数だけ得点になります。
しかし、せっかく自分の番で引いたカードが、手元とは色が合わない気球など、要らないものではしかたがありません。伏せて置いておきます。実は、これらの伏せられたカードは、以降、山札から引く代わりに引けます。つまり、自分で覚えやすい場所に置いておき、その色のカゴが手に入ってから獲得すればいいのです。
しかし、そうして伏せられたカードは誰でも引けるので、ライバルたちも疑いをかけてきます。「ほほう。君にとって要らないということは、僕にとって必要な“あの色”の気球カードなのではないのかな?」と、そのカードに手を出してくるのです。
もちろん求めていたカードなら大喜びでもらうでしょう。しかし、もし期待したにも拘らずその人にとっても要らないカードだった場合(何なら気球ですらなかったかもしれません)、「うわ、全然要らない…」と苦笑いを浮かべて、やはりそっと伏せるのです。この辺りのやりとりが可笑しくてたまりません。
カードの中には〈目的地カード〉が数枚入っていて、これらが場に表向きに出されて3枚目に達すると、ただちにゲームが終了してしまいます。完成させた気球の得点でリードしている人は、積極的にこの目的地カードを探して終わらせようとするでしょう。他の人たちは、その間に得点で盛り返さなければなりません。ハラハラしたデッドヒートが味わえます。
こうしてゲームを続けていき、目的地カードが3枚公開されたら終了。最高得点の人が勝ちです。
ここがオススメ:
ライバルたちの“要らない”を元に欲しいカードをうまく推理したり、配置の記憶と疑いが交錯して何度も同じカードを見てしまったり、数人で苦笑いを共有したりと、これまでになかった新しい仕組みで盛り上がる、子供から大人まで手軽に遊べる超おすすめのゲームです。
大人が遊ぶときには、減点が作用する上級応用ルールの方がよりヒリヒリしたデッドヒートを楽しめるでしょう。
すごろくや制作の日本版: 日本語・英語・ドイツ語の説明書が同梱された、日本仕様のパッケージをすごろくやで制作しました。 ゲームの内容物は、ドイツで製造されたオリジナル版と同じものです。
店内でサンプルをご覧いただけます。
楽しさが伝わってくるようなレビューをいただいた記事をご紹介します。
- 「久々にHABAのカードゲームで「すごい面白い!」に当たって満足度高めですw」ふうかのボードゲーム日記:気球で大空へ
http://fu-ka.livedoor.biz/archives/1743674.html - 「とても良いゲームかと。オススメ。」どうでもいい は なし:記憶と駆け引きのあるHABA【気球で大空へ】
http://koumeinowana.blog101.fc2.com/blog-entry-325.html
【2017.3.10追記:】完売(メーカーHABA社でもすでに絶版)となりましたので、残念ながら取り扱いリストから外します。ありがとうございました。
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