ゲーム紹介:レディース&ジェントルメン / Ladies & Gentlemen
紳士役の稼ぎで淑女役が衣装集め
レディース&ジェントルメン
/ Ladies & Gentlemen
メーカー: Libellud (リベリュー, フランス), 発行年: 2013年
作者: Loïc Lamy (ロイック・ラミィ)
14才~大人, 4~10人用, 所要30分, ルール難度:★★☆ (2.5)
『レディース&ジェントルメン』は、紳士役と淑女役のペアが、他のペアよりも豪華な衣装で舞踏会に出られるように、紳士役同士が交易を競い合っている間に、淑女役がその稼ぎを当てにして、衣装の組み合わせを考えて欲しいものを選び、たくさんおねだりするゲームです。
2人ずつ、紳士(夫)役と淑女(妻)役としてペアを組みます。できれば本当に男女が良いでしょう。
妻たちは、ゲーム終了時の舞踏会までにさまざまなお店に出掛けて、ライバルたちに自慢できるようなベストの衣装組み合わせを揃えなければなりません。そのためにも、自分の夫にはお金を稼いでもらう必要があるのです。
夫たちが交易で稼いでいる間に、妻たちはまったく別行動のお買い物をする、という同時進行の変わった形式を取ります。
夫たちの交易仕事は、毎日(毎ラウンド)の相場を鑑みて、場に伏せられている交易品タイル群からスピード勝負でよりよい組み合わせを見つけて換金する、というものです。愛する妻が贅沢できるよう、必死で稼ぎましょう。
その間、妻たちは、今回お店の前に置かれている衣装候補のカードを、やはり夫が勝ち取った順番に応じて優先的に1枚ずつ選び出します。きれいなイラストで描かれたドレスや手袋、帽子、傘、指輪、バッグなどなどがあり、価格や価値(=得点)もさまざまです。また、衣装のブランドなどの属性に応じてボーナスを与えるメイドさんたちも欠かせません。
どれだけたくさん選んでもペナルティはありませんので、好きなだけ選びましょう。とはいえ、ライバルの妻たちがいかにも欲しそうなアイテムだけは、選ばれる前に捨ててしまいましょう。
こうして、互いの行動を終えたら、妻は選んだたくさんの衣装カードを夫に渡して〈おねだり〉します。このゲームでは、夫婦間で獲得状況や狙いを連絡してはいけませんので、渡された夫は「またこんな贅沢品を…」とブツブツ言いながら、自分の少ない稼ぎの中で、妻が求めているであろう品物だけを購入・獲得します。
そしてまた次の日(ラウンド)を…と続けていき、6日間でゲーム終了。獲得した衣装やメイドさんボーナスを清算し、もっとも価値ある衣装で舞踏会に出られたペアが勝ちです。
奇数人数で遊ぶときには、1人が毎回〈いちばん貢いでくれる人〉を転々とする「愛人」役として活躍することになり、少しルールが複雑になります。
ここがオススメ: 「城が欲しい」「王位が欲しい」「愛する女性が喜ぶならまあいいか」といった、人類史で繰り返されてきた男女の関係を揶揄するような盛り上がりが楽しめる画期的なおすすめゲームです。ルールと衣装選びの情報量はわりと多めなので、男女とも複雑なものに慣れている大人が適しているでしょう。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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