ゲーム紹介:アーク・ノア / Ark & Noah
箱舟内を仕切り動物達を積み込む
アーク・ノア
/ Ark & Noah
メーカー: Placentia Games (プラセンティア, イタリア), 発行年: 2012年
作者: Stefano Groppi (ステファノ・グオッピ)
8才~大人, 2~4人用, 所要45分, ルール難度:★★☆ (2.5)
『アーク・ノア』は、大洪水に備えるノアたちとなって、箱舟に仕切りを作る、樹脂で外装を固める、食物を置く、動物を選ぶなどの特権付き全員分アクションを予約することで、動物のつがいを箱舟に積み込んで得点を競うゲームです。
― あなたは、いとすぎの木で箱舟を造り、箱舟の中にへやを設け、アスファルトでそのうちそとを塗りなさい。 ―
神のお告げを受けたノアは、息子のセム、ハム、ヤペテと巨大な箱舟(アーク)を造り、あまたの動物たちを積み込まなければなりません。
プレイヤーはノアとその息子たちとなって、自分の色の仕切りを確保して箱舟内に囲いを作り、そこに食物と動物を積み込むことで得点を稼ぎます。
動物を積み込むには、動物に合った適切なサイズの囲いを作り、そこに食料を満たさなければなりません。また、動物もオスメスペアの“つがい”で揃えなければ積み込めません。さらに、箱舟の外壁には黒樹脂(ピッチ)での防水加工も必要です。
こうした段階的な工程のために、1人ずつ代わりばんこに、〈木を切り出す〉〈動物を選ぶ〉〈仕切りを配置〉〈動物を積み込む〉などの7つのアクションのうち1つを、〈全員が行なうアクション〉として予約していきます。
全員が行なう、とはいえ、選んだ本人には獲得/配置の個数や順番での優遇があるため、「全員にメリットはあるが自分にとっていちばんメリットが大きい」ものを見極めて選ぶ必要があります。
またさらに、この予約する位置が行動の順番にも関わってきます。予約場所の左から右へ、誰しもが行ないたいアクションを選んだ人ほど、何かにつけて順番が後回しにされるのです。
動物のつがいが積み込まれると、そのサイズ(象は大きい、など)に応じて得点が得られます。その際、その囲いを構成する仕切りに貢献した人には、その本数分の得点が入るため、なるべく自分の仕切りだけで構成した囲いに自分だけの動物ペアを積み込みたいところですが、ライバルたちがそう簡単にはさせてはくれないでしょう。
こうしてゲームを続けていき、10ラウンドが過ぎて外縁が完成したらゲーム終了。ボーナス得点や、余った仕切り・動物などに応じた減点を清算し、最高得点の人が勝ちです。
要素を少なめにしてより短時間で遊べる簡略化ルールもあります。
ここがオススメ:
オス/メスの動物タイルの確保具合と将来性を鑑みつつ、方針を立てて最適なアクションを選んだり、それを邪魔されたりの攻防が楽しい、腰を据えてじっくりと遊ぶ大人向けとしておすすめのゲームです。
囲い内で大型動物と共存できる“小動物”の扱い方が鍵を握るでしょう。
豪華説明書付き イタリア・プラセンティア社と作者さんの協力により、オリジナルのルールブック装丁そのままの日本語説明書を用意しました。 元の説明書では解らなかった、作者さんとの連絡で判った補足項目なども網羅しています。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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