ゲーム紹介:チューダーの薔薇 / Noblemen

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領地拡大/建築/賄賂で爵位を争う
チューダーの薔薇 / Noblemen
メーカー: Pegasus (ペガサス, ドイツ), 発行年: 2012年
作者: Dwight Sullivan (ドワイト・サリヴァン)
12才~大人, 3~5人用, 所要90分, ルール難度:★★☆ (2.5)

チューダーの薔薇:箱

『チューダーの薔薇』は、16世紀の英国を舞台に、上流階級の一員となって、手元にタイルをつなげて領地を広げ、さまざまな建物を立て、他領地に兵士を送り込み、賄賂を駆使し、仮面舞踏会で爵位の恩恵にあずかりつつ、女王からの敬意である勝利ポイントを競うじっくり型のゲームです。

チューダーの薔薇:展示用写真

8ラウンド×3回分の間、1人ずつ代わりばんこに、〈タイルで手元の領地を拡大〉してはタイルやお金、威信を獲得したり、〈領地に城や礼拝堂などを建築〉することで兵士を他人の領地に居座らせ、ずるいボーナス効果を発生させる醜聞カードを得たり、王族への賄賂を行なってその証を獲得したりして、節目に発生する〈仮面舞踏会〉と〈建築物の評価〉に備えます。

〈仮面舞踏会〉では、勝利ポイントとともに、位の高さに応じて以降の建築コストに影響する〈爵位〉を勝ち取れます。高い爵位を勝ち取るには、舞踏会までに領地に噴水や庭園を築くなど、女王からの敬意要素を築いておかなければなりません。

〈建築物の評価〉では、領地内の城や宮殿、礼拝堂の数と隣接具合によって勝利ポイントを大きく稼ぐことができます。

このため、全員が、中央の共通場にあるさまざまな要素(建築物や賄賂)をできれば安いうちに購入しようと、「節目までにあと3ラウンドあるから、これをまずやって…」などとあれこれ画策するでしょう。

しかし、このゲームの最大の特徴である〈女王コマの奪取によってラウンドが進んでしまう〉によって、その計画が大きく狂ってしまいます。特定のアクションによって女王コマを獲得すると、その人の手番をもってラウンドが問答無用で終わってしまうのです。

こうしてゲームを続けていき、仮面舞踏会などの節目を迎えつつ8ラウンドを3回分(=30年分)を行なったらゲーム終了。もっとも得点が高い人が勝ちです。

ここがオススメ: 領地をどのように拡大していくのかなど、得点を得るための方法が多岐に渡るため、どの方向性でいくのかの方針立てと、〈残りラウンドが誰かの意思で勝手に進められてしまう〉という緊張の中での計画・運営が悩ましくも楽しい、1〜2時間じっくり遊びたい大人向けのおすすめゲームです。
複雑なゲームではありますが、ボードやカードなどにかならず効果やコストなどがアイコンで解りやすく表示されていて、たいへん遊びやすいように作られています。

概要カードシート付 選択肢や節目で行なうことなどの行動や、さまざまな獲得要素を「どうやったら手に入るか?」の視点からまとめた便利な一覧の日本語版が付属しています。

店内でサンプルをご覧いただけます。

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