ゲーム紹介:おばけキャッチ / Geistesblitz
色と形を見て無いものを掴み取る
おばけキャッチ
/ Geistesblitz
メーカー: Zoch (ツォッホ, ドイツ), 発行年: 2010年
国内版発売元: メビウスゲームズ (日本), 国内版発行年: 2012年
作者: Jacques Zeimet (ジャック・ゼメ, 代表作:『ごきぶりポーカー』など)
8才~大人, 2~8人用, 所要20分, ルール難度:★ (1)
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ドイツ 2011年 ゲーム大賞 (Spiel des Jahres) 準候補 (Empfehlungsliste) |
『おばけキャッチ』は、毎回めくられるカードの絵柄をよく見て、全員一斉に、卓上に置かれたコマ5種類のうち、カードに描かれた色や形に「当てはまらない」ものを考え、気付いた正解コマを素早く掴み取るゲームです。
※ 2004年にドイツのHABA社から発行された『おしい! / Knapp daneben』のリメイクタイトルです。
毎回、山札から1枚ずつイラストカードがめくられます。これらのイラストカードには、ねずみやおばけなど、卓上に置かれたコマの絵が描かれています。しかし、色が少し変です。卓上に置かれているコマの色とは少し違います。
実はこれらの絵の〈もの〉や〈色〉は、正解のコマではない「取ってはいけないもの」を示しています。たとえば、写真のカードであれば、「おばけ」「ソファ」「青いもの (⇒本)」「灰色のもの (⇒ネズミ)」は、どれも正解ではない「取ってはいけないもの」です。
つまり、この消去法によって残った「緑色のビン」が正解です。これに気付いたら、我先にと急いでその正解のコマを掴(つか)み取りましょう。
正しいコマを掴み取った人には、ごほうびとして今回のお題となったイラストカードが与えられます。こうしてカードをたくさん集めましょう。一方、もし掴み取ったコマが間違っていた人がいたら、その人はせっかくそれまで獲得していたカードを1枚、正解者に差し出さなければなりません。
こうしてゲームを続けていきますが、ときどき、イラストカードで変則的な指示が表されます。
このような絵が示された場合、正解はやはり「緑色のビン」です。 これまでのように、イラストに描かれているのがおかしな色をしたものだけなら〈もの〉や〈色〉を除外して残りもの考えますが、もしこの絵のように、実際の正しい色で描かれている〈もの〉がある場合には、それそのものが正解になるのです!
この、ときどき不意を尽かれるようなタイミングで出てくる〈現物指示〉によって、せっかく除外して残りものを考える癖がついてきたのにふたたび混乱させられてしまいます。
めくる山札が尽きたらゲーム終了、もっともカードをたくさん獲得した人が勝ちです。
ここがオススメ: 誰でも解るかんたんなルールではあるものの、「場にあるものの中から形と色を同列に考えつつ消去法で正解を導き出す」というあまり体験したことのないヒネった思考に最初は四苦八苦します。それでも間違えながら次第に慣れてくるので、徐々に全員で早い者勝ちの掴み取りに熱が入ります。ところがそこで不意打ちのように「現物」指示が現れて間違える人が続出してしまい、ドラマチックな展開が大いに盛り上がります。子供から大人まで手軽に遊べるおすすめのゲームです。
おばけキャッチ2 単独でも遊べて、『おばけキャッチ』と併用して複雑にも遊べる姉妹タイトル『おばけキャッチ2』もあります。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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