ゲーム紹介:オバケだぞ〜 / Geister Treppe
オバケ化と交換で自コマを見失う
オバケだぞ〜 (オバケの階段)
/ Geistertreppe
メーカー: Drei Magier (ドライマギア, ドイツ), 発行年: 2003年
作者: Michelle Schanen (ミシェル・シャネン, 代表作:『オバケだぞ〜』)
4才~大人, 2~4人用, 所要15分, ルール難度:★ (1)
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ドイツ 2004年 キッズゲーム大賞 (Kinderspiel des Jahres) 大賞受賞 |
『オバケだぞ〜』は、すごろく形式でサイコロを振って自分の子供コマを進ませながら、ときおり発生するオバケかぶせや場所の交換によって、どのコマが誰のかよく判らなくなりつつも、自分のだと信じるコマをゴールに向けて進ませるゲームです。
オバケが住む不思議な階段を頂上まで駆け上がるべく、1人ずつ代わりばんこにサイコロを振って自分の色のコマを進めていきます。階段の1段1段が進む際のマス目です。
しかし、このゲームで使う特殊なサイコロは、ときどきオバケの印を示すことがあります。オバケの印が出ると、誰かのコマにオバケをかぶせて、オバケにしてしまいます。いったんオバケになると、磁石の吸着によってカチッとコマが中に取り込まれてしまい、以後はオバケとして進めていくことになります。
そのうち、全員がオバケになってしまいます。困ったことに、オバケは全員同じ色と形をしているので、オバケ同士の区別が付きません。また、さらにサイコロでオバケ印が出ると、誰かと誰かのコマの場所が入れ替わります。コマは盤上にたった4つしかないのに、自分の色のコマはどれだったのか、どんどんよく判らなくなっていくのです。
こうして、全員が自分のだと思うオバケコマを進めたり、自分の(だと思う)コマの遅れを取り戻すためにリードしているライバルの(だと思う)コマと場所を交換したりしてゲームを続けていき、いち早くゴールに辿り着いたオバケコマが現れたらゲーム終了です。その中のコマの色を確かめ、その色の人が勝ちです。
ここがオススメ:
たった4つの中で自分のコマがどれかを注意しておくだけなのに、マスを進むために微妙に変化するコマ同士の位置関係とその交換によって、どれがどれだかびっくりするくらい判らなくなり、「これのはず」と信じてゴールさせたコマが実はライバルを勝たせてしまっていたというサプライズが盛り上がる、小さな子とでも一緒に手軽に遊べるおすすめのゲームです。
階段マスの総数や、特殊なサイコロの面構成もとてもよく考えられています。すごろく形式をベースにしていることもあって、覚えるルールが極めて少なく、小さな子供同士だけで教え合って楽しむことができる点も素晴らしいです。
現在のは改良版です 2007年頃の版から、コマの磁石機構が変更された改良版に切り替わっています。以前は、自分のコマの頭部に磁石が付いていたため、コマ同士を近付けるとくっついてしまうことがありましたが、改良版はコマの頭部がただの金属になり、オバケ側が磁石になったため、そのようなことはなくなりました。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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