ゲーム紹介:ファブフィブ / Fab Fib
カード3枚の数値の虚実を見抜く
ファブフィブ
/ Fab Fib
メーカー: ニューゲームズオーダー (日本), 発行年: 2012年 (原版2004年イタリア)
イラスト・デザイン: タンサンファブリーク (日本)
作者: Spartaco Albertarelli (スパルタコ・アルバタレッリ, 代表作:『コヨーテ』)
10才~大人, 3~10人用, 所要20〜30分, ルール難度:★☆ (1.5)
『ファブフィブ』は、数字カード3枚が「時限爆弾」のように、1人へ、また次の1人へと渡されていく中で、その3枚で構成された3桁の数値を必ず釣り上げて宣言しなければならないため、数枚を交換したり、ウソをついて渡したり、ウソを見抜いたりして失点を避けるゲームです。
たくさんの0〜9の数字カードから無作為に選ばれた3枚が、「時限爆弾」のように、1人へ、また1人へと渡されていきます。受け取った人は、その数字3枚で構成された3桁の数値(「421」「852」など)を声に出して宣言します。
しかし、宣言する3桁数値は必ず前の人よりも高めなければなりません。例えば、前の人が「421」と言って本当に4・2・1のカードを渡してきたとしたら、ウソをついてでも421よりも大きな数値を言わなければならないのです。
ただし、安易なウソは見抜かれてしまいます。もし「ウソだ!」と受け取りを拒否されて真偽を確かめた結果、自分のウソがバレてしまうと失点してしまいます。できればカードそのものを交換して数値を高めてしまいましょう。1〜3枚、カードを好きなだけ捨てて山札から補充して交換することで、ウソをつかずに危険を回避できるかもしれません。
とはいえ、いつまでも交換だけでは難を逃れられません。976などになってくれば、交換しても下がってしまうリスクの方が大きくなってしまうからです。少しだけ交換し、見抜かれない程度にウソを混ぜて次の人に渡しましょう。
こうして、カード3枚を回しながら宣言数値を釣り上げていき、誰かが告発したら真偽を確認して失点、を繰り返しいき、持ち点を無くした人から脱落。最後に残った1人が勝ちです。
ここがオススメ:
ライバルを〈明らかに苦しい状況〉に陥れるため、最初から大きな数値ではったりをかけるのか、正直さを貫きつつここぞというタイミングでウソを混ぜるのか、じっくり考えるのが好きな大人向けの手軽なゲームとしてお薦めです。〈ウソの連携〉のようなやり方が解ってくるといっそう深みを増すでしょう。
ブラフ(はったり)系ゲームの中でも、他の「ウソをつかなくても遊べて、解ってくると徐々にウソを混ぜられるようになる」というゲームと比べて、最初から「この後どうなるか」を考えてウソをつかなければならない状況が多いため、何をしたらいいのかがわりと難しいゲームです。回すカード枚数を、最初は1枚だけで遊んでみて、解ってきたら2枚で遊んでみて、と段階的に増やしていくと良いでしょう。
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