ゲーム紹介: クオバディス / Quo Vadis?
約束と裏切りで元老院を目指す
クオバディス / Quo Vadis?
メーカー: AMIGO (アミーゴ社, ドイツ), 発売年: 2005年(原版1992年発行)
作者: Reiner Knizia (ライナー・クニツィア)
12才~大人, 3~5人用, 所要45分, ルール難度:★★(2)
![]() | ドイツ 1992年 ゲーム大賞(Spiel des Jahres) 準候補(Auswahlliste) |
![]() | ドイツ 1992年 ファン投票(Deutscher Spiele Preis) 第3位 |

『クオバディス』は、約束ごとで他者の同意を取り付けて自分のコマを進めていき、元老院(古代ローマ時代の最高位の立法・諮問機関)入りを目指しつつ、ポイントをより多く得るゲームです。(「クオバディス?」は「どこに行かれるのですか?」という意味です)
自分のコマを元老院に近付けるために、道筋をたどって途中の委員会のマスへと進めていきます。
道を進むたびに、道に置かれているポイント(1~5点)をもらえます。
しかし、次の委員会に進むためには、今いる場所の委員会のメンバーから「行ってもいいよ」という同意を得なければいけません。
同意は、定員の過半数が必要です。
写真の例では、定員が5なので、黄色コマが進むには、コマ3つの同意が必要です。黄色のコマが2つ、あとは赤か白に同意してもらえれば進むことができます。
こうした同意を得るために、関係者に約束ごとを提示します。例えば「あなたのあっちのコマ、こんど上がる時には無条件で同意しますからお願いします」「このポイントを差し上げますから」などなど何でもありです。
こうしてゲームを進めていき、元老院がすべて埋まったらゲーム終了です。元老院にコマがあり、かつポイントが一番多い人が勝ちです。
ここがオススメ: 状況を見つつ、相手にとっても得だと思えるような約束事を考えて交渉するのが楽しいゲームです。 でも実は、約束事を破って裏切るのがもっと楽しい、大人のズルさがモノを言うゲームです。
和訳ルールに抜けがあったようです [2011.4.19追記:]これまで出回っていた和訳ルールに抜け落ちていた部分があったようです。
正しくは「交渉による約束事は、手番が1周するまでに可能な事項は実行しなければならない(反故にできない)」という制約があるとのことでした。
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