ゲーム紹介:エセ芸術家ニューヨークへ行く / A fake artist goes to New York
絵の断片でお題知らずを炙り出す
エセ芸術家ニューヨークへ行く
/ A fake artist goes to New York
メーカー: オインクゲームズ (日本), 発行年: 2014年(原版2011年)
作者: 佐々木 隼 (ささき じゅん, 代表作:『藪の中』)
8才~大人, 5~10人用, 所要20分, ルール難度:★☆ (1.5)
2014年小型箱版
『エセ芸術家ニューヨークへ行く』は、出題者が出したお題の絵を、1つのキャンバスに全員で少しずつ描きながら、お題を知らない1人を炙(あぶ)り出すゲームです。
「ライオン」「ギター」など、出題者から各自に配られた今回の「お題」を、みんなで1つのキャンバス(紙)に少し(一筆)ずつ描いていきましょう。
各自異なる色のペンを使っているので、誰がどこを描いたか判るようになっています。
ただし、そのうちの1人は配られた「お題」が白紙の状態で、この「エセ芸術家」だけが今回のお題を知りません。出題者からヒントとして与えられた「テーマ (動物、楽器など)」や、他の人が描いている断片から推測し、「知ったかぶり」して描いていきましょう。
全員が2度ずつ筆を入れたとき、エセ芸術家が今回のお題を当ててしまうと得点はエセ芸術家のものになってしまいます。
他の芸術家たちは、エセ芸術家にお題を悟られないようにしつつエセ芸術家を特定できれば得点となるため、「エセ芸術家には解らないだろうけれどもお題を知っている人には解るはず」と考えて線を描いていきます。しかし、「これなら解るだろう」の尺度が人によってそれぞれ異なるため、絵はなんだかよく解らないものになり、誰もが怪しく見えてしまうのです。
全員が2度ずつ筆を入れたら、エセ芸術家だと思う人の投票をせーので行ない、エセ芸術家が最多票数を集めなかった(=疑われなかった)か、もしくはお題を当てられたら、エセ芸術家の勝ち。でなければその他の人たちが勝ちです。
ここがオススメ:
考えて慎重な一筆を入れながら「あー解るなー、その線」とか「ちょっとちょっとその線はまずいでしょう」などと盛り上がるのが楽しい、手軽な大人向けとしてお薦めのゲームです。
エセ芸術家になると「この線はなんだ…? ここなら大丈夫かな…」と不安でいっぱいになりますが、当然のような顔をして大胆に描いていきましょう。
想定人数5人からとありますが、人数によって情報量に差が大きいため、5〜6人で遊ぶときには1人2色分担当して遊んでみると良いでしょう。
2014年小型箱版:
新版として、同メーカーの他のゲームと同じサイズになりました。ただし厚みが1.5倍ほどあります。これに伴って用紙も小さくなり、遊べる人数の最大が11→10人に減りました。
また、ルールが少し簡略化されました。累計得点制が廃止され、1回きりの勝負、とよりシンプルになっています。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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