ゲーム紹介:ボトルインプ / The Bottle Imp
低下する基準値に沿って数札勝負
ボトルインプ / The Bottle Imp (原題:Flaschenteufel)
メーカー: Z-man Games (ズィーマン, カナダ), 発売年: 2010年(原版:1995年)
作者: Günter Cornett (ギュンター・コルネット, 代表作: 『それはオレの魚だ!』『カフナ』など)
10才~大人, 3~4人用, 所要30分, ルール難度:★☆ (1.5)
『ボトルインプ』は、1人1枚ずつ出した数札のうち最大値の人が得点を総取り、を繰り返しながら、小さな数札でも得点できる強力な小鬼の力に頼りすぎて失点対象とならないように得点を稼ぐカードゲームです。
「びんの小鬼」の富と力を得る魔力に溺れた最後の所持者を地獄へ連れていくという、『宝島』や『ジキル博士とハイド氏』のスティーヴンスンの短編、『びんの小鬼』がテーマのカードゲームです。
1~37の数が1枚ずつのカード37枚がランダムに全員の手札として配られ、1人1枚ずつ手元に出していきます。 全員がカード1枚を出したとき、もっとも大きい数値のカードを出した人がそれらのカードを総取りし、それらに描かれたコインマークが得点となります。
同色カードを出さなければならない「色縛り」を活用してライバルたちに重要なカードを吐き出させたりするなど、手札と手元の色分布カードをよく見ながら戦略を立てましょう。
一方、小さな数値を出して「びんの小鬼」を手元に呼び、その力を借りることもできます。びんの小鬼の初期価格“19”以下でより近い数値を出した人には、無条件で総取りの権利が発生するのです。
びんの小鬼の価格は、力が使用されるたびにその「より小さな数値」に更新されていき、びんの小鬼の保持者は人から人へと移っていきます。
もし手札に小さな数値のカードがあれば積極的にびんの小鬼を狙っていきたいところですが、物語と同様、最後にびんの小鬼を持つ人には破滅が待っています。全員がカードを使い切った集計時にびんの小鬼を持っていると、獲得した得点をすべて没収され、さらに、各自があらかじめ1枚ずつ仕込んでおいたカードの総合計がマイナスとして与えられてしまうのです。
これを避けるため、どこまで小さい数値なら大丈夫そうか、また、1、2、3などの小さな数値のカードをどのタイミングで安全に手放すか、全員が探り合いながらゲームを続けていき、全員が手札を使い切ったら集計です。
びんの小鬼の最終保持者はマイナス点を、他の人たちは獲得したプラス点を集計してメモし、再びカード配りから始めて、これを人数分の回数行なったらゲーム終了、もっとも得点が大きい人が勝ちです。
ここがオススメ: 最初はちんぷんかんぷんながらも、ドギツいマイナスを被らないように四苦八苦するうちに数値と色の分布をどう使えば良いかが解ってきて、うまくやれば特定の人を「ハメる」ような策略も狙うことができるようになるのが楽しい、緻密に考える大人向けにお薦めのゲームです。
店内でサンプルをご覧いただけます。
世界最大のボードゲームファンサイト「Boardgame Geek(ボードゲームギーク)」にて、最高得点10点の高評価コメント(英語, 日本語機械翻訳版)がたくさん寄せられています。
- 関連記事
-
- ゲーム紹介: ガイスター / Geister (2012/02/14)
- ゲーム紹介:リサイクル / Lixo? (2012/02/12)
- ゲーム紹介:ボトルインプ / The Bottle Imp (2012/02/07)
- ゲーム紹介:ハイパーロボット / Ricochet Robots (2012/02/03)
- ゲーム紹介:ハチエンダ / Hazienda (2012/02/01)