ゲーム紹介: K2 (ケーツー)
日々天気を鑑み雪山頂上を目指す
K2(ケーツー)
メーカー: REBEL (レーベル, ポーランド), 発売年: 2010年
作者: Adam Kałuża (アダム・コルーザ, 代表作:『K2』)
8才~大人, 1~5人用, 所要60分, ルール難度:★★ (2)
『K2』は、遭難者の耐えない実存の雪山「K2」に挑戦する登山家となり、近々の天候を鑑みつつ、手札カードのやりくりによって進退を繰り返しながら生き長らえ、なるべく高い所に達した記録を競うゲームです。
エベレストに次ぐ標高第2位ではあるものの、登頂者の数ではエベレストよりも少ないという、世界一高い登頂難易度を誇る雪山「K2」が舞台です。
ゲーム終了時に、自分の生存しているコマが、一度は到達した高さ(=得点)の合計を競います。
ゲームボード上のマス目を、麓(ふもと)からつながっている線で伝っていくことで、コマを上へ上へと登らせることができます。
自分の登山家コマ2つを操り、手札のカードを使うことで、マス目のコスト(進みにくさ)を消費して移動したり、そのコマの雪山に対する順応度合いを上げたりします。
全員が行動し終えるたびに(=1日が終わるたびに)、過酷な雪山の夜を迎え、各コマがいるマス目に記された分だけ順応度が減らされてしまいます。もし、この順応度が1を下回ったコマがいると死んで取り除かれてしまい、到達した高さの記録も帳消しになってしまいます。
道中先々のマスに記された順応度への影響を見て、登るルートの選択や、我慢してでも登るところ、テントを張って耐えるところの計画を立てましょう。時には一時的に少し降りて耐える、という判断も必要かもしれません。
一方、日々の天候が順応度の減りやマス目の登りにくさに大きく影響します。悪天候になればなるほど数値に大きく補正が掛かるのです。ただし、あらかじめ1~3日先の天候は予見できるため、「2日後は雪だがこのマスまで登ってテントを張っておけば耐えられるな…」といった計画が立てられるようになっています。
しかし、頂上の方に近づけば近づくほど、1つのマス目におけるコマの制限個数は減っていきます。もし、先に誰かが居座ってしまったがためにそのマス目に到達できないとなれば、計画が大幅に狂わされることになります。
補充するカードに賭けてリスクを冒すのか、一時的に退いて遅れを取るのか、苦しい選択に頭を悩ませることでしょう。
こうしてゲームを続けていき、18日目を終えたらゲーム終了。各自、生き残っているコマたちが達した高さに応じた得点を合計し、最高得点の人が勝ちです。
なお、ゲームボードには上級者向けコースの「裏面」があり、さらに天候の変化も「夏セット」と「冬セット」があるため、組み合わせによって4段階の難易度調整ができるようになっています。
ここがオススメ: 補充されるカードの内容次第で常に死の危険のリスクを背中に感じながら、頂上付近の椅子取りゲームを人よりも先に制して記録更新を目論む計画立てが悩ましい、家族から大人同士までじっくり楽しめる、かなりお薦めのゲームです。
難易度はほどよく高いほど面白いので、メンバーに応じてやや高めの組み合わせを選ぶと良いでしょう。
『K2最高峰エディション』:
別売で販売されていた2つの拡張セットと、追加タイルが同梱された豪華版です。拡張のルールを追加することで、よりチャレンジングなゲームが楽しめます。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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