ゲーム紹介:プエルトリコ / Puerto Rico
生産加工体制を作り出荷で点競う
プエルトリコ
/ Puerto Rico
メーカー: Alea (アレア, ドイツ) / Ravensburger (ラベンズバーガー, ドイツ)
発売年: 2002年
作者: Andreas Seyfarth (アンドレアス・ザイファルト, 代表作: 『マンハッタン』『郵便馬車』)
12才~大人, 3~5人用, 所要120分, ルール難度:★★☆(2.5)
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ドイツ 2002年 ゲーム大賞 (Spiel des Jahres) 最終候補(Nominierungsliste) |
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ドイツ 2002年 ファン投票(Deutscher Spiele Preis) 第1位 |
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国際ゲーマーズ賞 (International Gamers Award) 2003年 大賞受賞 |

『プエルトリコ』は、各自の入植地ボードに農地や加工施設の組織体制を作り上げ、栽培と加工による生産物で収入を得つつ、出荷による得点を競うゲームです。

各自、まっさらな自分の入植地ボードを受け取り、そこに作物生産の組織体制を発展させていきます。
トウモロコシやコーヒーなどの農作物を出荷して名誉点を稼ぐのが目的ですが、それには何段階かの準備が必要です。
まず、畑タイルを獲得→農園部に配置して農地を〈1.開拓〉し、その作物に合う加工施設をお金で獲得→都市部に〈2.建築〉してから、それぞれに〈3.労働者を配備〉して稼働させます。
これでやっと栽培と加工による〈4.農作物の生産〉が可能となります。
こうして生産した農作物を〈5.売却〉してお金にするか、〈6.船に出荷〉することで名誉(=得点)に変えていきます。
これらの1~6のアクションを、1人ずつ順番に「全員が行なう行動」として選ぶことでゲームが進みます。例えば〈1.開拓〉を選択したのであれば、全員が順番に畑タイルの選択と農地への配置を行なうのです。
もちろん、あえて全員の行動を選択する上での優位性があります。ひとつは、限られた要素を順番に選ぶような行動のとき、一番最初に選べること。もうひとつは、アクションごとに有利に働く特典が選択者だけに与えられることです。
全員の組織体制の発展具合を見つつ、他の人に選んでもらえばいいアクションは放っておき、自分が目指す発展の方向性にとって有利に働くアクションとその特典を見極めて選んでいかなければなりません。
また、都市部に建設する施設には、加工施設以外にも、1~6のアクションや得点を有利に働かせるものがたくさんあります。相互に作用するコンビネーションを考え、効率良く回る強固な体制を組織していきましょう。
こうしてゲームを続けていき、都市部が埋まるか、労働者の供給が尽きたらゲーム終了、得点がいちばん多い人が勝ちです。
ここがオススメ:
勝利につながる方向性がたくさんある中で、段階的な発展が必要となるため、各自がいったい何を狙おうとしているのか、それに対抗する方向で動くのか、別の方向性で発展を目指すのか、状況判断と計画性が遺憾無く発揮される大人向けのじっくり型として超お薦めのゲームです。
『カタンの開拓者 (1995年)』以降に登場した、勝利につながる要素がたくさんある重厚型の中で決定打となった金字塔的なゲームです。運の要素が少なく、実力がはっきりと出るシビアなゲームですが、そのやり込み具合の奥深さは他の追随を許しません。フリークが集う世界最大のボードゲームファンサイト「BoardGameGeek (ボードゲームギーク) 」でも、ずっと1~3位を保持したままです。
日本語化タイル付き アクション選択のタイルと、さまざまな効能がある紫色の施設タイルを、置き換えて使用するための日本語化タイルが付属しています。
店内でサンプルをご覧いただけます。
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