ゲーム紹介:オリンポス / Olympos

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バルカン諸国の侵略で文明を発展
オリンポス / Olympos
メーカー: Ystari Games(イスタリ, フランス), 発売年: 2011年
作者: Philippe Keyaerts (フィリップ・キーヤーツ, 代表作: 『スモールワールド』)
10才~大人, 3~5人用, 所要90分, ルール難度:★★☆(2.5)

オリンポス:箱

『オリンポス』は、ヨーロッパ東南部のバルカン諸国に北方から攻め入る部族となり、侵略による資源獲得で文明を発展させて国家の威信と名声を競うゲームです。

オリンポス:展示用写真

各自、侵略を争う部族国家として、北の方から、地図ボード(写真右)上で分割された区域を占領するように入植コマを移動させていきます。 手持ちのコマはいくつかあり、再び北方から、またはすでに入植した場所から分派するように新たに登場させては、さまざまな区域にコマを送り込んでいきます。

コマが着いた場所は占領したことになり、その区域原産の穀物や石材、木材などの資源産出権が手に入ります。この産出権によって支払える資源を組み合わせて、文明発展ボード(写真左)の方に用意された さまざまな文明発展タイルを獲得していきます。
文明発展タイルには、得点(威信と名声ポイント)になるもの、資源を新たに生むもの、行動を有利にするものなど、さまざまな効能が割り振られています。先々を見据えて計画的に獲得していかなければなりません。

区域の入植で得られる資源産出権は限られているため、ライバル間での区域の奪い合いが起こります。すでにコマがある区域に移動させることで戦闘が起こり、自分のものにすることができます。

ひと手番でこうした〈コマ移動(→戦闘)〉や〈文明発展〉をどちらか1回ずつ行なっていきますが、そのたびにコストとして時間を消費していきます。各自の持ち時間は70マスほどです。たくさん移動したり戦闘したり発展を行なったりすれば、そのボリュームの分だけ時間の経過が刻まれます。
また、次の手番を行なうのは、常に“もっとも時間を消費していない人”です。つまり、大きな事柄を起こして時間を大きく消費させてしまうと、なかなか次の順番が回ってこないかもしれないのです。

こうしてゲームを続けていき、全員が持ち時間を消費しきったらそこで終了、獲得した得点(威信と名声ポイント)がもっとも高い人が勝ちです。

ここがオススメ: 「時間を大きく消費するとその間に攻められて情勢が変わるのでは…」と不安になりながらも、各地の侵略状況を見極めつつ、計画的に発展タイルを獲得していきながらその効能を発揮していくのが楽しい、大人のじっくり派にお薦めのゲームです。
なお、多言語版の日本語訳にある「稲妻」は「神の威光」と捉えた方が判りやすいと思われます。

店内でサンプルをご覧いただけます。

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投稿者:すごろくや

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